最低評価と緊急クエスト!
この物語は最低評価と言われた一人のプレイヤーが激震する物語・・・
でいいの??
「んで?どうますか?」
「うぅん…どうもこうもやるっきゃなわな」
俺らが1つ目のクエストを終え、国に帰り次のクエストを受けた。というか強制的に受けさせられた
【種族限定クエスト【妖狐】:発令条件・【妖狐】、それを含むパーティメンバー:内容・国王が【妖魔】の存在を感知、【妖狐】及び【妖狐】の仲間に対し入国条件を発令:入国条件・王国南部に位置するロギンスの丘に住むダークドラグーン(レベル50)の討伐:なお、このクエストクリアまで王国への入国が禁じられる】
これがどうゆうことを意味するか、それを理解するのに時間はいらなかった。
「つまりだ、装備や道具の準備すらできない、俺のレベルが23、ウンディーネさんが15、まぁ、これは最初のクエストをクリアしたプレイヤーにしては高いほうでしょう、んで?討伐対象のダークドラグーンのレベルが50?…」
「なるほど、誰も【妖狐】とパーティを組まないわけね。確かに最低評価ね。あとウンディーネさんっての辞めてくれる?キョーカでいいです…って、あなた、何笑ってるんですか?あまりの理不尽に壊れました?」
え?俺が笑ってる?この状況で?
「そんなの当り前じゃないですか、いい!この理不尽!!この縛り!!これぞ異世界!燃えるぞーー!!」
俺が変態かどうかそんなのはどうでもいい、そんなことよりこのリアルを追求した感じが俺の心に火をつけた
「はぁ、変人ですね。いいでしょう私も行きます。ですが、レベルはどうします?このレベルでいけば一瞬で消し炭ですよ」
そうだ、いくら【妖狐】の化け物スペックとはいえ、レベル差20越えはきつい
「今日が5月初めの日曜、じゃあ、6日後にまたここに集合しましょう。それまで各自レベル上げで、あ!パーティを解除したらクエストが消えるだなんてことがないようにパーティ解除はしないでください。あ、装備やアイテムはマップ内のプレイヤーと交渉するか、月明かりの森の奥地にいる商人のレア商品の錬金釜を狙うしかないですね。」
「そうですね、それしかほかにないですね、じゃあ、6日後にまた」
そうゆってキョーカさんはレベル上げへと向かった。そして俺も時間が許す限りレベル上げとスキルの練習をした
「それでぇ?遅刻したのぉ?」
「そうだ、でも陸、なんでお前が怒ってんだ」
「それはぁ、心配損だったからだよぉ」
こいつは高取陸翔のんびりしているやつで、俺の幼馴染のうちの1人だ
「そうですよ神咲君。大変だったんですからね、主にクーちゃんをなだめるのが」
こいつは絹岡愛利、クーちゃんとゆうのは栗内凛華こいつらも幼馴染だ
「そうか、クーが俺をなぁ、お前にそんなやさし…」
「腐がぁ~、腐がぁ~ってずっとうなだれて」
「前言撤回後でしばこう」
クーは腐女子でありつつ、BL同人作家とゆうやつだ。だから毎日俺と陸が楽しそうに話しているのを見て、英気を養っているそうだ
「私の中でしず×陸は許せるリアカプだから!」
正直男同士だなんてやめてほしいが、陸は女子より男子にモテる男子として、学校で有名な男の娘だ
「やめてよぉクーちゃん、やるならせめて陸×しずだよぉ」
ちなみにこいつは男のモテてもまんざらでもないらしい
「論点が違うぞ、俺は陸だろうが誰だろうが、そうなるつもりはねぇよ」
そんなこんなで俺は、つかの間の休息を得ていた
6日後
「またせましたね。シズルさん」
「いえいえ、ところでレベルのほうは?」
俺が聞くとキョーカさんはまるで100点満点を取った子供のようなどや顔で
「40まで上がりましたよ!どうです!」
「すごいですねー、キョーカさんって案外子供っぽいとこあるんですね」
そうゆうとキョーカさんは顔を真っ赤にして
「いいんです!!\\\そうゆうシズルさんは何レべなんですか!?」
「俺?俺は60ですよ?」
「へ?聴き間違えですかね?今60って言いました」
「はい、言いました」
・・・
「え?この6日間にレベルを37も上げたと?」
「いやぁ~、レベ上げついでにスキルの練習をしてて、そしてレベルが上がるとさらにスキルを覚えて、そんなことを繰り返してたらいつの間にかね?」
俺が説明するとキョーカさんは呆れた顔でため息をつき
「あなたつくづく【妖狐】がお似合いですね」
「いやぁ、照れるなぁ~」
「ほめてないですよ…」
「じゃあ、行きますか!」
「えぇ!」
そして俺たちはロギンスの丘へと足を進めた
「さぁ、戦いを楽しもう!!」