最低評価と神バトル!
『戦いを楽しむか。違うな、これは戦いではない。私による…舞踏会だ』
伊邪那美の言葉を引き金に影は俺に襲い掛かってきた。
「おらぁ!」
俺は力任せになまくらになった妖刀を振った
「んな!?」
しかし、なまくらは影を斬ることはおろか影に”あたることすらなかった”
『だから言ったであろう。”これは戦いではない”と。妖精すらいないなまくらなぞでは、私の陰に攻撃することすらできんよ』
伊邪那美のゆう通りで、なまくらでの攻撃は影にかすりもしない
「ならこれはどうだ!”妖狐幻影斬”!そしてこれを!」
俺はなまくらをしまい無数の刃を一転に集中させた
「最近編み出した新必殺だ!人呼んで”妖狐幻影剣”といったとこだ」
スキルの応用。そして作り上げあ剣で影を斬った
「よし!当たる!どうだ伊邪那美!」
『ほほぉ、少しはやるようだな。どれ、これはどうだ?』
すると伊邪那美は玉藻の前に近寄り…口づけをした。
「なにしてんだ!?」
『ゆうただろ?この娘も”死者だと”』
すると玉藻の前から黒いオーラが噴き出し、影たちが集まってゆく
『主に仲間を斬れるか?』
玉藻の前に集まった影が飛び散りそこには奇麗だった金髪は漆黒のような黒色に、煌めく翡翠色の目は紅蓮のような紅色に変わった玉藻の前が立っていた。
『我が依り代よ、我が手に』
玉藻の前の声に反応し、俺の腰から妖刀が震えだし、飛び出した。
「んな!?まじかよ。やる気満々みたいだな」
『……』
玉藻の前は無言のまま目の前から”消えた”
ガシーン!!
間一髪ののところで防げた
「くっ!!はえぇな!おい!」
つば競り合いのさなか妖刀の向こう側に見えた玉藻の前の目はとても虚ろだった。すると、玉藻の前はまた姿を消した。俺は周りに聞こえる風切り音を頼りに次の攻撃に備える
『防戦一方だな。流石は妖精といったところか。生者よ、ギブアップするなら今のうちぞ』
「うっせ!それに俺の勝ちは確定してんだよ!ちなみに聞くが、こいつさえどうにかできれば俺の勝ちなんだよな?」
『うむ、そうだな。だからと言って主の勝ちとは言えぬだろ』
確かに、こいつを殺すことはできない。だが、一つだけ、たった一つだけの勝ち筋がある。
「それじゃぁ終わらせるか」
すぅー…
俺は大きく息を吸い込み
「玉藻!!主命令だ!!主の声し従え!!!」
思いっきり叫んだ。すると
『な!?なんだ!』
玉藻はぴたりと動きを止めた
「悪い、すこーしいてぇかもしんねぇが、我慢しろよ」
俺は妖刀の鞘で首をたたいた。すると、玉藻はその場に倒れ、姿が戻っていった
『なるほど、いくら操ろうとも妖精。主として認めたものの命令は届くというのか。私の負けだ』
「よし!これで帰れる!」
俺がそうゆうと
『生者よ、そんなに私がいやか?やはり顔なのか?顔が怖いからなんだな!男はみんな顔なんだなぁぁぁうわぁぁぁぁ!!!』
伊邪那美が泣き始めた
「ちょっ!なくなって!別に嫌ってわけじゃねんだって!」
『すん。ほんとか?』
「ほんとだって」
『顔じゃない?』
「顔じゃない。ただ、あんたが何でそんなに守護神になりたかったのか気になってだな」
『そう…あ、そうだ!あなたたちは誰にここを教わったの?黄泉の扉なんかにつれていくようなひどい神は聞いたことないけど』
俺はここまで来た経緯を話した
『おかしいわね。アルテミスはここ最近帰ってきてないわね。かといってロキって訳でもなさそうだけど…ほんとにあなたたちが見たのはアルテミスだったのね?』
「ああ、そう名乗ってた」
謎を残したまま俺たちは黄泉を後にした(結局伊邪那美が守護神になってくれた)