やれやれ、村にまた来たぜ
ナロウ一行は村へと向かった……! ι(`ロ´)ノ
イナカ村に突然の強風が襲うという異変を調べるために来たぜ。
「皆の者ー! ナロウ様を連れて来たぞー!!」
「おお! ナロウ様!!」
「ナロウ様が来られたぞ!!」
「きゃーナロウ様!!」
「ナロウ様いらっしゃいませ!!」
「よくきた」
村人やワイバーン(人の姿)やゴブリン達が快く迎えてくれた。やれやれ、嬉しいぜ。
「俺だけじゃない。仲間もいるぜ」
「ゲッヘ!」
「ヒエー!」
「クルエ!」
「ヌボー!」
「そして我、ワイバー」
メンバーが名乗りをあげた。やれやれ、決まってるぜ。
「おお、これは頼もしい!」
「ワイバー様もいらっしゃったとは!」
「まさに鬼に金棒ですな!」
「つよい」
みんなウキウキだ。
「事情は把握しているが、みんなの話も聞かせてくれないか」
「さすが旦那、情報収集を怠らないプロだぜぇ……!」
ゲッヘのヨイショ。
「あれは三日ほど前でした。風が突然強くなって、つむじ風があちらこちらに起きたんです」
「日が経つ毎に頻度も強さも増して、畑や家が荒らされて困っているんです……」
「ワイバーンである我々が防ごうとしたのですが敵わず……」
「ゴブリンふきとばされて畑につっこんだ」
なるほど、最近の出来事でワイバーン達でも歯が立たなかったと。
「被害はどれ程だ?」
「真っ先に村人の安全を気にする旦那は英雄の鑑でさぁ……!」
ヒエーのヨイショ。
「いくつかの畑や家が半壊、死人こそいませんが怪我人が数名です……」
「そうか、まずは怪我人を治療しよう」
「被害者を救う旦那はまさにヒーローでさぁ!!」
クルエのヨイショ。
集まってもらった怪我人をチートパワーで治療したぜ。やれやれ、力を下さった神様マキナ様様々だな。
「ありがたやありがたや……!」
「助かりますぅ……!」
「ゴブリンもかいふく」
元気になって何よりだぜ。
「さすがナロウだ」
「ワイバーまで褒めてくれるのか」
「当たり前だ。他の者達と同じく、いやそれ以上に我もお前を認めているのだからな」
隙あらばヨイショ選手権でもやっているのか?
「家や畑は時間が掛かるが、地道に直していこう」
「最後までケアを欠かさない旦那は救世主に他ならないヌボ……!」
ヌボーのヨイショは初めてだからちょっと驚いたぜ。
「しかし原因は一体……?」
「ワイバーの予想だと、四天王の一人、†晴嵐の鳥†ジャークらしいが」
「し、四天王の一人、†晴嵐の鳥†ジャークだってぇ!?」
「見た目も知性も子どもそのものだが性別は不詳、秘めた力は恐ろしく強大な妖精で、気まぐれな性格で機嫌が悪いと街一つ嵐で吹き飛ばし、気に入ったものにはイタズラ、しかし子どもには優しく時には彼らに混じって遊んでいるとされる残酷さと無邪気さを併あわせ持った、四天王の一人で風の属性である†晴嵐の鳥†ジャークだとでも!?!?」
村人にも知られているのか。
「な、なんて事だ……おしまいだ……!!」
「ジャーク様に目をつけられたが最後、死ぬまで命を弄ばれる……!!」
ワイバーン達は恐れおののいている。それほど凶悪らしい。
「ゴブリンもガクガク」
ビビったゴブリンが畑に失禁した。
「だからこそ俺達が来た」
そんな人々に俺は言い放った。
「俺がこの村を救ってみせる」
「旦那ぁ……!」
「ナロウ様……!!」
「ナロウすごい」
「当たり前だぜぇ! ナロウの旦那に任せれば四天王だって返り討ちさぁ!!」
「なにせ我のナロウだからな!」
俺の一言に皆が希望を取り戻したようだ。
「うおおおおおナロウ様万歳!!!!!」
「ナロウ様を応援だあああああ!!!!!」
「ナロウ様ありがとおおおおお!!!!!」
「ナロウぜったいつよい」
「パない」
やれやれ、みんなが笑顔になれたなら幸いだな。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
さっきから
こどうが半端ないってぇ~! もぉ~!