やれやれ、ワイバーンのリーダーをどうしたもんかだぜ
ナロウはワイバーンをどうするつもりだろう
( ・◇・)?
「ワイバー様が……負けた……!」
「ひ、ヒイイイ!!」
「俺達、殺されちまううう!」
騒ぎ立てるワイバーン達を尻目に、俺は倒れているリーダーへ近づく。
「はやく殺せ……」
「俺の仲間になれ」
水で濡れ濡れツヤツヤの彼女はずっと睨み付けていたが、その言葉に驚愕した。
「なんだと!?」
「その力は役に立つ。できれば殺しはいやなんでな」
「ぶ、侮辱するのも大概にしろ!」
「そんなんじゃない。綺麗なお嬢さんがさっさと死ぬこともないだろう」
彼女は顔を赤らめた。やれやれ、ピュアガールだったかな?
「な、なんのつもりだ! 我を辱しめるつもりか!?」
「違う。あんたが欲しいだけだ」
プシューと顔から湯気を出して口をパクパクさせるリーダーワイバーン。やれやれ、単純に戦力がある方がいいだけなんだがな。
「あ、あの人間! ワイバー様を口説きやがった!」
「ワイバー様のあんな表情初めて見たぜ!」
「くそう! 可愛いぜワイバー様! 羨ましいぜ人間!」
やれやれ、外野がなにやら煩いぜ。
「……本当に我が欲しいのか?」
上目遣いで聞いてきた。やれやれ、なかなかの破壊力だぜ。
「ほしい」
「わかった。……よろしく頼む」
「エンダアアアアアアア」
「イヤアアアアアア」
「ヒューヒュー」
やれやれ、周りのワイバーンが煩いぜ。
「なあ」
「なんだ」
俺の服をチョンチョンと引っ張るリーダーワイバーン。
「お前の名前、聞いていない」
「ナロウだ」
「ナロウ……いい名だ、我に相応しい。我のことはワイバーと呼べ」
「わかった、ワイバー」
「はう」
ワイバーは可愛く呻いてのけぞった。やれやれ、女ってのは分からないぜ。
やっぱり
きな粉とお餅の組み合わせいいよね~
と
りんどばーぐも言っております