やれやれ、襲撃らしいぜ
呼び出されたナロウ。なんだろう?( ; ゜Д゜)
俺を呼んだゲッヘ達の方へ向かうと、冒険者だけでなく村長達まで集まっていた。
「どうしたんだ」
「大変ですぜ旦那ぁ!」
「ワイバーンの群れがこの村に向かっているらしいのです」
「ゴブリンわかる。ワイバーンつよい」
それほどまでに強いというのか?
「ワイバーン1体にA級冒険者10人は必要とされているんだ! だってのにワイバーンの群れだってぇ!?」
「その数は目測で数百だと……!」
なるほどな。やれやれ、それは困ったことになったもんだ。
「やべぇ! この村にいる冒険者だけじゃあっという間にやられちまうぅ! かといって今から街まで応援を呼ぶには遅すぎるぅ!」
「駄目だぁ!! おしまいだぜ俺たちぃ!!」
頭を抱える冒険者達。戦えるほどの力のない村人にいたっては天を仰ぎ諦めの境地だ。やれやれ、とんだ絶望ムードだな。
「私はこの村と運命を共にします……」
「村長さん……」
「人生というものはいつかは終わるもの。それが今日だったということでしょう」
……やれやれ。お通夜にはまだ早いと思うがね。
「……ワイバーンはどこから来ている?」
「ひ、東の方ですが……まさか!?」
「だ、旦那ぁ!? やる気なんですかいぃ!?」
「いくら旦那でも無茶ですぜぇ!? 危険過ぎるってもんだぁ!!」
やれやれ、心配されてしまった。だが俺の心は変わらない。
「お前達に無理はさせない。だが俺のこの命は誰かを助けるために生まれたと思っている。ワイバーンがどれほど強いかは知らないが、村人の避難する時間くらいは稼げるだろうさ」
「だ、旦那ぁ……!!」
「旦那は冒険者の鑑だよぉ!! これはもはや勇者だぜぇ!!」
「な、ナロウ様……!!」
やれやれ、またみんなから崇められてしまったようだぜ。やれやれだな。
マズいな……
サっきから
ツくつくほうしが
グれた
様子なんだ……