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やれやれ、ゴブリンだぜ

ゴブリン達はどうなるのでしょう((((;゜Д゜)))

 ゴブリン達を引き連れて村まで戻ると、村人や冒険者が出迎えてくれていたぜ。とんだ凱旋だな。


「旦那が帰ってきたぞー!」


「もう片付いたのか!?」


「見ろ、なにか連れているぞ!」


「あれは……ゴブリン!?」


 やれやれ、とんだ騒ぎが起きちまうな。


「安心してくれ。こいつらは俺が大人しくさせている」


「さすが旦那だぜえ! この数のゴブリンをひとまとめに拘束するなんて!」


「旦那がそう言うなら大丈夫だなあ!」


「村長はいるか」


「は、はいここに」


 人だかりを掻き分けて村長が出てきた。


「こいつらは食料がないからこの村を襲っていたそうだ。だが心を入れ換えこの村を手伝いたい、働かせてくれとのことだ」


「なんと、ゴブリンが喋ったのですか!?」


「俺がそうした。ほれ」


「すまなかった」


「「「しゃ、喋ったああああ!!!???」」」


 そこにいた全員が驚いた。やれやれ、またやっちまったな。


「すげえぜ旦那ぁ……! ゴブリンと意思疏通できるだけでなく、俺達と会話できるようにしたなんて!!」


「素敵! 抱いて!」


「本当にすげえ男だなあんた……!!」


 それほどでもないぜ。


「こいつらをこらしめたはいいが、こいつらをどうするかはこの村の住人に任せようと思ったのだ」


「わ、我々に……?」


「今までの恨みはあるだろう。だから俺からはその判断にはなにも文句はない……ところで、この村には人手が足りていないんじゃないか?」


「なるほど、ゴブリン達をそのために……」


「おれたちがわるかった」


「いきるためしかたなかった」


「はんせいした」


「ゆるしてくれ」


 ゴブリン達が一斉に頭を下げた。本当に改心しているようだ。


「……まあ、俺の畑は荒らされましたが死人や怪我人は出ませんでしたし」


「うちのもやられたが、どうせわしだけでは畑を全て管理するのは難しくてのう」


「村長、この方を信じてみますか」


「村長さんやあ! この旦那はすげえお方なんだ! 信じてみてくれえ!」


 集まっていた村の住人や冒険者達に説得されて、村長は口を開いた。


「……本当かどうか、それまでこの村に泊まっていってくだされ」


「もちろんだとも」


 ここからゴブリン達は生まれ変われるか。それを見届けてやろう。


「ありがとう」


 ゴブリンはそう俺と村長達に言った。やれやれ、まだまだ前途多難だぜ。

小さな

野原で

妹に光

子力ビーム

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