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114 手紙、そしてお使い【「「…」」】

「「…」」


言われたことが分からなかったわけじゃない。

ただ2人して思わず動きが止まってしまった。

これがフリーズってやつか!リアルに体験するとは思わなかったぜ。と、最初に再起動した冬威だったが、折角頑張って取得してきたスキルの喪失に思わずその場に崩れ落ちる。


「…な、ななな、なんでだ。俺何かした?…何もしてないのがダメだったのか!?」

「と、とりあえずさ、スキル…いや、ステータスを確認しよう。僕のも表示させるから。ね?」


▲▽▲▽

名前:トーイ・サザメ

種族:人間

レベル:8

ギルドランク:1

状態:主「ジュリアン・グロウ」従属「ジュリアン・グロウ」

物理適正:○×5

魔力適正:-(偽造で2)


状態:従属

称号:異世界からの訪問者、勇者


威力:○×5

耐久:○×4

パワー:○×5

スピード:○×5


スキル:

▲▽▲▽


名前:ジュリアン・グロウ

種族:人間

レベル:a%df(偽造でトーイと同じレベル表示)

ギルドランク:1

状態:主「トーイ・サザメ」従属「トーイ・サザメ」

物理適正:-(偽造で2)

魔力適正:○×q$tda(偽造で3)


状態:従属

職業:賢者、蘇りし者


威力:○×1

耐久:○×4

パワー:○×3

スピード:○×5


スキル:

操武術(武器を操る能力。武器であれば何でも)

インファイター(体を使う戦闘スキルを複数集めたので、結合)

献身+3【「スケープゴート」「自己治癒強化」「リンクアシスト」使用可能・ただしリンク発動時に限る】

必中(命中率が上がる)

超聴力+4

職人+2

生活魔法+2

軽業

▲▽▲▽



「そっちは普通?え、なんで?ずるい!なんで俺のだけなくなったの!?」

「あれだ!表示、非表示のままとか」

「あ、カード偽造したもんな!ちょっとまって」

「偽造…うん、待つよ」


冬威は見せるように差し出していたカードを慌てて手元に戻すと、そのままトントンとカードを叩くようにして操作を始めた。しかし。


「うわぁ、すでに表示設定だったぁ~!」

「え?偽造解除は?」

「あれ、自分たちの操作でウッカリ解除されちゃう位の設定だと、簡単にバレるから、それだと困るってギルドですでにあの数値に固定されてたんだった」

「え?僕その話知らないけど」

「うそ?なんで?一緒に話聞かなかったっけ?」

「覚えてない…でも、僕たちが一緒に居ないタイミングなんてあった?」

「えぇ?…あ!あれだ!ギルドでクエスト受けて報告行った時。何回か、ジュンが来るの遅くて俺が図書館の方まで行ったときあったじゃん?」

「あぁ、数回あったね。そんな事」

「個人で設定が変えられちゃうと、偽造したことが簡単にバレちゃうから、大本のデータを修正するって言ってた。だから、表示は簡単に変わらないから、気持ち高めに設定しておくか、事情を知らない人とパーティー組む場合は、説明を考えておいてくださいって言ってた」

「なぜその時に教えてくれなかったの?」

「ごめん、あの時はザウアローレさんもいて、後で話そうと思ってて忘れちゃったんだよ」


てへへと後頭部を掻いて冬威が謝る。まぁ、自分のカードは特に変なことになっていないからいいのだけれど、とジュリアンは自分が持っているカードに視線を落とした。


「でも、固定されてるのって適正値と、僕の場合はレベルだけだよね?それならトーイのスキルが消えた事に説明がつかないよ」

「そうだよな!…なんでだ?スキル欄はいじっていないと思うんだけど…」

「リンク、今発動してみて?もしかしたら、何か不具合が起きてカードがおかしくなっただけかもしれない」

「お、おう!…いくぜ、リンク!」


冬威の言葉を合図にして、キンと澄んだ音が聞こえ2人をつなぐ鎖が出現する。初めて発動させた時と変わらない、鎖のつながりが浮かび上がり、とりあえず力を失ったわけでは無いとホッと胸をなでおろした。

そんな2人にきょとんとした視線を向けていたシロが近づいていく。


「ねぇ、トーイ達何してるの?」

「え?あ、悪いな、シロ。今ちょっとテンパっててかまってやってる暇ないから、ちょっとだけ待っててくれる?」

「むー。ねぇねぇ、ジュリアンは何してるの?」

「あのね、僕たちが普段使っていた手法で、ステータスの正常値が出なくなっていたから、どうしたのか調べていたんだよ」

「うん?すてーたす?なぁにそれ?」

「どれくらい強くなったかっていう目安…っていうのかな?」

「強く!じゃあ、シロもシロも!シロも強くなったでしょ?調べて?調べて!」

「シロ…。でも君はギルド…あ!そうだ、トーイ、鑑定!…もそうだけど、君は自分で自分のステータス見れるんじゃなかったっけ?」

「あぁ!そうだ!なんでそのこと忘れてた!?」


カードをいじくりまわしていた冬威は、ジュリアンの言葉にハッと顔を上げて自分自身のステータスを見るために少しだけ視線を上げて空を見つめた。



▲▽▲▽

名前:トーイ・サザメ

種族:人間

レベル:8

ギルドランク:1

状態:主「ジュリアン・グロウ」従属「ジュリアン・グロウ」

物理適正:○×5

魔力適正:-

状態:従属

称号:異世界からの訪問者、勇者


威力:○×5

耐久:○×4

パワー:○×5

スピード:○×5


スキル:『可能性の種』

●通常時

固定→偽善

空きスロット×4(貸与スロット×1)

●リンク発動時

固定→偽善

空きスロット×4

強制拝借×2(対象『献身者』)


▲▽▲▽


「なんか変なのでたぁ!」

冒険…始まる…(焦)

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