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太陽を知らない向 葵

作者: 文書蜆
掲載日:2026/01/14

 「名折れ」という文言がある通りに、まったくの不名誉なことではあるのですが、私は向日葵だというのにその名にある「日」太陽をこの目でみたことがまったくと言っていいほどないのです。

 しかし、これが特別に不幸だとかは思ったことがなく、なにせ周りの人も同様に太陽をみたことないようですので。

 常識とはまったく世界の狭さに起因しているのだと、常々思います。

 ただ「名は体を表す」というでしょう?それだけに太陽をみたことがないというのは、沽券にかかわるといいましょうか。


 私自身の個人的な問題なのです。


 そういえば、今度七人兄弟、正確には一人は養子、血のつながりがあるわけではないのですが、とにかく兄弟たちに会うので、太陽について話してみようと思います。

 一体いつぶりになるのでしょうか。

 父さんのところに居たとき以来になるので、本当に久しぶりです。元気にやっているという話は人伝手には聞いていたのですが──

 とにかく今から楽しみです。どのような反応をするのでしょうか。どのような答えが返ってくるのでしょうか。

 まぁ、しかし──半分の兄弟はお客に観られることに忙しくなると思いますので、話半分に聞き流してしまうでしょうが。とにかく楽しみです。

 あぁ、なんだか何年かぶりの兄弟との会話で自分がどういった向日葵なのかわかる気がする。そんな気がする。

 あぁ、いけませんね。年甲斐もなく高揚してしまっている。みんなと並ぶときは一体どのような額を着るのだろうか。


 せっかくなので目一杯におしゃれをしよう。


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