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愛歌~アイノウタ~ (文化祭編)  作者: 遊斗
文化祭までの日常
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憂麻×琉峡☆

「ぁ…やだっ、離してよっ」

琉峡は必死に懇願するけれど、そんな願いを聞いてくれるはずが無い。

両腕を頭の上で拘束され、両足を憂麻の長い腕で持ち上げられ…。とにかく凄く恥ずかしい体勢にさせられた。

抵抗しても逃げられなくて…少し前だったら抜け出す事だって簡単だったのに。

可愛い容姿とは裏腹に、比成学園の猛者姫として知られる琉峡。

空手から柔道から剣道からさまざまなものを究めている。

小さい頃から可愛かった琉峡は、女の子と間違えられて誘拐されたり、嫌な事をされたりが多々あった。そのため両親が自分の身は自分で守れるよう、習わせたのだ。

それは今まで役にたってきた。

でも…今は無理。体が動かない…。全然いう事をきいてくれない。

「やっ…ぁ…、だめっ」

「駄目?ウソだろ。こんなに感じてるのに」

意地悪に笑った憂麻は、口の中でそれを巧みに犯してくる。

早くも琉峡の急所を見つけたようだ。一定の場所ばかり攻めてきて…。

憎くて仕方無い人に犯されているのに、なぜかそれが自然に思えてしまう。

それに…気持ちいとか思ってるオレはおかしいのかもしれない。

「ぁっ、あ、イくっ!」

「じゃあ、イけよ。お前感じてる顔は可愛いから」

かぁっと頬が真っ赤に染まる。

信じられなかった。今まで憎まれ口ばかりたたいてきた憂麻に可愛いって言われた位で、気分が上気してしまう。

そんなの、信じられない!!

嬉しいとか思ってるオレは、きっと変なんだ。早く正常に戻らなきゃ!!

懸命に快感の世界へイかないよう、何とか自分を繋ぎとめる。

けれど…

「あぁ…もう…っ!」

ぼろぼろと涙をこぼしながら、琉峡は憂麻にイかされてしまった…。


琉峡は琉峡で、嬉しいんだか悲しいんだかよく分からなくなっていたけれど。

憂麻は憂麻で自分に無理矢理イかされてしまった琉峡を見て、たまらなく可愛いと思ってしまっていた……。


これは、恋なのか?


二人の思っている事は一緒だった。

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