至軟☆
至軟、事件でピンチ(笑)
現在PM6:00
…ん?何か…何か、おかしい。
…え?
えぇぇぇええぇえ?!!
朝から騒がしい至軟。
無理も無い。事件は、既にこの時起きていたのだから。
と、言っても他の人にとっては「え?あぁ」位なのだろうが、至軟にとってはとんでも無い事だった。
いや、むしろ嬉しいけど…でも、これは……
朝から領のハグって!!!
しかも本人寝てるし!!!
寝顔めちゃくちゃ可愛いし!!どうしよう!?
その事件とは、朝早くから領可から至軟に送るハグタイムだった。
実は同じ部屋になった理由には、下心もあった。
つまりは、至軟は領可が好きだった、と…。
おもいっきりぎゅむぎゅむと抱きしめてくる領可。(本人無意識)
おもいっきりぎゅむぎゅむと抱きしめられる至軟。(下心ばりばり)
嬉しいけど…何か、下の方が恐ろしい事になってきた……………。
早く起きて欲しいけど、起きて欲しくない…。複雑な心境だな………。
ついには寝言まで言い出す始末。
「しなぁぁん…」
むにゃむにゃ。
「ちゅー…してぇ…」
むにゃむにゃ。
わぁぁぁあぁ?!!!
「ゃ…あ…」
何してんだ、夢の中のオレ?!
羨ましい!
「領…出来たら起きないでくれ…」
最終的にはそう落ち着いた。けれど至軟の淡い願いもすぐに破れ…。
「あ、至軟…おはよう」
にこぉ。
わぁ!頼むから笑うな!可愛いから!!さらに抱きつくな!!欲情するから!
絶対に下だけは向くな!欲情してるってばれる。
「あれ?朝から元気だなぁ」
「わぁぁぁ!!」
ばれちゃった。
片やにこにこにこにこ。
片や汗だらだら。
「いや…その…」
「弁解なんていらないぞ」
「うっ…」
そして大胆にもそれを握りこんでくる領可。
「わぁぁ…!」
「あははっ」
笑ってるし。極上の笑顔で!!
「仕方無いなぁ。オレが してやるよ」
「え……?」
今、何て?
思わず、自分の耳を疑ってしまった。