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愛歌~アイノウタ~ (文化祭編)  作者: 遊斗
文化祭までの日常
6/51

至軟☆

至軟、事件でピンチ(笑)

現在PM6:00


…ん?何か…何か、おかしい。


…え?


えぇぇぇええぇえ?!!


朝から騒がしい至軟。

無理も無い。事件は、既にこの時起きていたのだから。

と、言っても他の人にとっては「え?あぁ」位なのだろうが、至軟にとってはとんでも無い事だった。

いや、むしろ嬉しいけど…でも、これは……



朝から領のハグって!!!

しかも本人寝てるし!!!

寝顔めちゃくちゃ可愛いし!!どうしよう!?


その事件とは、朝早くから領可から至軟に送るハグタイムだった。

実は同じ部屋になった理由には、下心もあった。

つまりは、至軟は領可が好きだった、と…。

おもいっきりぎゅむぎゅむと抱きしめてくる領可。(本人無意識)

おもいっきりぎゅむぎゅむと抱きしめられる至軟。(下心ばりばり)


嬉しいけど…何か、下の方が恐ろしい事になってきた……………。

早く起きて欲しいけど、起きて欲しくない…。複雑な心境だな………。

ついには寝言まで言い出す始末。

「しなぁぁん…」

むにゃむにゃ。

「ちゅー…してぇ…」

むにゃむにゃ。

わぁぁぁあぁ?!!!

「ゃ…あ…」

何してんだ、夢の中のオレ?!

羨ましい!

「領…出来たら起きないでくれ…」

最終的にはそう落ち着いた。けれど至軟の淡い願いもすぐに破れ…。

「あ、至軟…おはよう」

にこぉ。

わぁ!頼むから笑うな!可愛いから!!さらに抱きつくな!!欲情するから!

絶対に下だけは向くな!欲情してるってばれる。

「あれ?朝から元気だなぁ」

「わぁぁぁ!!」

ばれちゃった。

片やにこにこにこにこ。

片や汗だらだら。

「いや…その…」

「弁解なんていらないぞ」

「うっ…」

そして大胆にもそれを握りこんでくる領可。

「わぁぁ…!」

「あははっ」

笑ってるし。極上の笑顔で!!

「仕方無いなぁ。オレが    してやるよ」

「え……?」

今、何て?

思わず、自分の耳を疑ってしまった。

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