敵組織の判断☆
今回は敵組織側で書いてみました。正直キャラがかなり濃いです……
「首領!!罠であるのが見え見えです、行くのはやめましょう!!」
「ははは、そうかもしれないが一生遊んで暮らせる位の人材をたんまりだぞ?行かない手は無いではないか」
「ですがっ、」
「肉を斬らせて骨を絶ーつ!!」
「首領っ!!分かりました、僕も行きます。首領の覚悟、しかと見せていただきましたぁっ!!」
「ユリくんっ!!」
「首領っ!!」
駄目だこりゃ……。
相変わらず首領とユリの馬鹿コンビが馬鹿漫才を繰り広げる。いい加減勘弁して欲しいものだ。
「なぁ、今の明らかに意味合い違ったよな?」
「あら、いつもの事じゃないの。しかも確かにこれはチャンスよ。出来るものなら私は一生下僕と共に平和な毎日を送りたいし」
「いや、それ、平和って言わないんじゃ……?」
「何か言った?」
「何も言っておりませんすみませんでした」
「うむ、よろしい」
めちゃくちゃなのはあの二人では無く、この組織自体だな……。
小さい頃に首領に拾われ育てられ、感謝はしているがそう思わずにはいられない。
この組織はこんなでやっていけるのだろうか。
確かにこの下僕沢山のミマリアは銃や爆弾を使った殺人の天才だし、ユリはナイフ使いの天才で、首領に忠実で、忠実過ぎる位忠実で首領の為なら何でもしちゃうけど。
「ユリくん、今夜は盛り上がろう。大金が入る前の最後の晩餐だ。食事が終了次第、私の部屋に来なさい」
え?
「はい首領!」
……え?
「私がじかに、じかに調教をぐあふぅ!!」
それは駄目だあああ!!
お前はユリに何をするつもりだ!!!!
余りの事に相手は自分の恩人で、組織の頭だという事実を忘れて顔面に跳び蹴りをしてしまった。
「首領、首領!!大丈夫ですかぁ、ユリ悲しいですぅ」
「ユリくん……心配してくれるのか……嬉しいなぁ。私は幸せだよ」
「しゅりょー、かなしいー。ルルィもかなしいよー」
「いくら棒読みでも、私は嬉しいよ……ルルィ、君も心配してくれるんだねっ」
「首領………うえーん!!逝かないでええ!!」
「さっさと逝ってこいいかないでー」
「ああ大丈夫ですか。首領、首領が死んじゃったらオレどうしたら良いんですかー。ルルィは任せて下さい。大事な彼女だし。他は結構どうでもいい」
「ハヤキ、お前はどうして棒読みなんだ。ユリくん、ルルィ、君らだけだよ、私を本気で心配してくれるのは。ルルィの最初のセリフは気になるが、それでも私は嬉しいっ」
「首領おぉお!!ぼくかなしいです!!」
「ユリくん、ユリくん、素敵だよ。君は何て可愛いんだっ、首領トキメいちゃう!!あ、今日の下着はカボチャパンツなんだぐぅええ」
「テメェやっぱさっさと逝けよこのロリショタコンプレックスめ」
ルルィ、本性発動。その儚げな容姿とは裏腹に結構黒い。かなり黒い。
ぶっ倒れている首領の腹をばこばこピンヒールでやる様子は最早清々しい。流石オレの彼女だ。
ふぉ、ぐぁおと首領が悲鳴を上げるがこの際無視だ。ルルィ、オレの分もばっちりやっといてくれ。日頃どんだけ迷惑かけられてると思ってんだ、この変態。いや、変人。
ミマリアはと言えば、下僕の餌を買いに行ってくるとスーパーに行ってしまった。何だかんだ言って、この人はドSなだけじゃないんだよな。料理上手だし、家庭的な面も沢山ある。意外に良い人。
「さてと、首領。どうするんです?」
「どう、ぐぇするとは、ぐはぁ、何がっうぉぶ」
「下っ端に行かせようとか言ってましたが、あなたがずっと目を付けていた投坂琉峡が通っている学園に行くんですから、ついでに偵察って事で行かないんですかという意味です。ウィルがわざわざ比成学園を選んだという事は、比成学園の生徒を抜擢している可能性は大でしょうし、もしかしたらその中に彼もいるかもしれませんよ」
「おぉお、ぶえなるほぐぇ。それはいぐょぅぼ」
うん、流石に可哀想になってきた。
「ルルィ、そろそろ止めてやれ。ピンヒールが可哀想だ、汚れるぞ」
「えええ、そっちぃぐぁあ」
「五月蝿い黙れ。うんそうだね、ヒール可哀想」
せっかくハヤキが買ってくれたのにね、と小さく微笑む。本当に可愛いやつだ。
「それじゃ、首領共々幹部が赴くと伝えておきます」
相手側、びっくりするだろうな。まさか幹部所か首領まで来ちゃうなんて想像してもいないだろうし。
はぁ、楽しみになってきた。




