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愛歌~アイノウタ~ (文化祭編)  作者: 遊斗
文化祭までの日常
29/51

無敵の親達☆

まぁ、帰ってきたのは予想外だったけど、どうせ気まぐれなんだろうし。そのうちまた出てくだろう――と、思ったのだが。ぐあし、と母さんに見事至軟が捕まった。

「はっはあ、せっかく久々に親子団欒なんだしよ、逃げんじゃねえや」

けけけと恐ろしい笑い方をするのは投坂家母改め月妃である。

月妃は何もかもが相変わらずだった。その重圧のかけ方も、人を逆らわせないようにするやり口も。

「月ちゃん、あんま脅すなよ?」

「へっ、綾が甘いんだよ」

甘い?それは間違いだ。投坂家父、綾杜の得意分野は視線で重圧をかける事。かつて(今もだが)天下無敵と謳われた月妃でもその重圧に耐えられなかった位だ。至軟だけで無く、その場の誰もが(月妃除き。今は綾杜の重圧などどーって事無いらしい。末恐ろしい母親だ)耐えられるはずも無く。一気に背筋が寒くなった。

「それはともかくよ。お前、恋人できたんだってな」

ぶっ!!!!

「何を鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔してんだよ。麗奈ちゃんに聞いたんだ」

麗奈ちゃーーーーんっ?!

「ふふ、月妃は単刀直入ね。でも、コイビト、皆できたんでしょ??」

清楚な身なりの砕楽家母だが、実際の所この笑顔の裏には相当な量の黒色が潜んでいると最近気付き始めた。眼鏡も伊達だと知った。(どうでもいい)

……だがこの状況、かなり困る。恋人?できた。オレの恋人領だよ。とか言えねー…………。

どうしよう?

周りに視線を送るが見事にそらされた。どうやら捕まったお前のせいだから何とかしろという意味らしい。酷い奴等である。

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