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愛歌~アイノウタ~ (文化祭編)  作者: 遊斗
文化祭までの日常
26/51

噂の二人☆(ちょっと時間を遡ります)

時は放課後、場所は比等学園デザイン部の部室。夏も終わりに近い残暑の頃、そこには二つの人影があった。一人は、ふわふわとした亜麻色の髪をツインテールに結っている可愛らしい少女。比等学園中等部所属の中学二年生。歳相応の顔立ちの少女の名を神崎かんざき れいという。

一人は腰辺りまでの長さの茶髪を揺らめかせて、亜麻色の髪の少女とは違った可愛らしさを堂々とたたえている。比等学園高等部所属の一年生にしては幼い顔立ちの――童顔と言うと本人は怒る――少女の名を野里のざと 樹李じゅりという。

デザイン部というと、数多くある部活の中でただ一つの部長が高校一年生という珍しい部活である。何故そうなったのかというと、この学園だけに関わらずすぐ横にある比成学園にまで噂がいく程の――とてもこの二人らしい行動力のあるもの。

校長室に知り合いやら友達やらを総勢八十人以上引き連れて『人数もいます内容も充実していますからどうか承諾の返事を』と追い打ちをかけた、というもの。

そんな行動力のある二人は何をしているのかというと――。

「やっぱりサンシャインの方が」

「いえブロッサム」

今人気大爆発中の某作について語りあっていた。それでも手の動きと目線は衣装作りに集中しているのだからたいした器用さである。さて、この二人の作っている衣装というものはホスト役とメイド役の為に用意する物。ミシンで、時には手縫いで丁寧かつ迅速に衣装を仕上げていく。

「でもフレッシュも好き」

「分かる。でもハートキャッチだって」

最高にして最強な器用さを誇る二人は、某シリーズの大きいお友達でもあった。それぞれの衣装が仕上がったら両方共DVDを借りに行こうという素晴らしい約束を取り付け、目線と手の動きだけでなく意識を集中させて、それこそ音速を超える勢いで作り始めた。

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