表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛歌~アイノウタ~ (文化祭編)  作者: 遊斗
文化祭までの日常
24/51

喧嘩両成敗☆

「あれ琉峡は?」

昼休み、憂麻と琉峡が一緒に居なかった為そう聞いてみると、なんとも珍しい事にサボりだと言うのだ。

雪が降りそうな予感がする。

憂麻の前にとすっと腰を下ろしてじぃー、と見つめる。

「……何だよ」

「お前さ、オレのかわよい弟に手出しただろ」

「出した」

「……ほぉ、随分とはっきり言ってくれるんだな」

「お前には言われたくない」

とたんに憂麻の視線が厳しくなる。それに対抗する如く、滅多に人を睨む事をしない至軟も表情を厳しくする。両者共無駄に端整な顔立ちをしている為か、にらみ合いをしているだけでかなりの迫力があった。クラスメートにとって、迷惑以上に他ならない。その場所だけ近寄りがたい空気が流れていた。

けれどそんな二人に無謀にも近づく人影が一つ。もちろんにらみ合いに忙しい二人は全く気付かない訳だが。そしてその人物は机に飲んでいた缶コーヒーを置き。

「喧嘩両成敗」

ばこんっ!!

右手と左手それぞれに未開封の缶コーヒーを持ち、二人の頭を思い切り――容赦無くぶん殴ったのである。

「「ってー!!」」

「ふん、馬鹿共が」

しかもそうまで言い、鼻まで鳴らした人物は――――


「麻矢!!」


そこにはさけずむ様な表情をした、双子の片割れが居た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ