悪夢の文化祭?!★
文化祭ネタ、やりたかったんです(笑)
そして30分後…。
体育館は中等部、高等部、好奇心に負けて来た大学生で満ち溢れていた。
どこまでもフリーダムな比成学園には、整列という言葉が存在しない。そのため先生も生徒も思い思いの場所に腰をおろしていた。
「比成学園のぶっ飛んだ伝統、文化祭でホストクラブとメイドカフェ、今年も開催!!」
花梨のその言葉に、一気に盛り上がる。
そんな中、あの六人は固まって座っていた…。
「恐ろしい…頼むから今年は選ばないでくれ!!」
「全くだ。こっちは毎年被害にあって飽き飽きしてるんだ…」
「そうそう。至軟なんてさ、去年熱出したもんな。オレ見舞いに行って一日泊まった記憶あるぞ」
「…最後、領も熱出したんだよな」
「あははっ。オレも覚えてる」
至軟の言った通り、実はこの六人選ばれなかった事が一度も無い。毎年被害にあいっぱなし。
さて、今年はどうなるものか。
「えっと、もうそれぞれ相応しい人材は誰か、のアンケート書いてきましたよね。今から集計しますので、各クラス委員長は集めてきて下さい」
とにかくフリーダム、とにかく生徒の手で!をモットーにしてきたこの学園ならではの行事、文化祭でホストクラブ&メイドカフェ!面白い事大好きな先生と歴代校長に守られてきた変わったこの行事。
世間一般のウケもかなり良い。
「あらぁ、皆おそろいで」
…甘音、だな。
この声の持ち主は椎名 甘音。そして甘音がいるという事は亜美もいるという事。
「自分達が選ばれない事を願ってるようだけど、それは無理よ~」
「…何で言い切れる?」
「だって、少なくとも私のいるクラスは皆あなた達の名前書いてるし、麗奈姉のクラスもそうらしいし、花梨のいる所もそーらしいし」
「私の情報網からいくと、大半の人があなた達の名前書いてるから」
「おほほ~」
…おほほ~、じゃねぇ。何だって?甘音と亜美の情報網では大半がそう書いたって?
「それはつまり、決まりだ、と…」
「そーだね、うんうん」
「私達の情報網をなめてもらっちゃぁぁ、困るのよ」
「なめてねぇ!!」
誰がなめるか。お前らの情報網を。
甘音ちゃんと亜美ちゃんの情報網でそうだって言うんだから、そうなんだろうな。
うわぁぁ、恐ろしい、恐ろしい!!
至軟と領可は目で会話。
実はこの二人、学園一の情報網を築き上げてたりする。多分この二人に学園の事で知らない事なんて無いと断言出来る…。
どうやら、悪夢の文化祭は決定のようだ…。
さよなら、楽しい文化祭。こんにちは、悪夢の文化祭……。
麻矢と類香は目を合わせると、はぁ…とため息をついた。