朝から疲れる一日 麻矢、類香★
何て言うか…、皆おかしい…。
だ、だよね。麻矢も思った?
思った…。
麻矢と類香はそんな会話をひそひそとする。
琉峡は憂麻と顔を合わせる度に真っ赤になるし。当の憂麻も何だかそわそわしてるし。
至軟と領可はいつも通りいちゃいちゃしてるけど…こー、何か周りに薔薇が飛んでるというか…。
会話、一部抜粋…。
「今日は何したい?」
「う~、あんま意地悪すんなよ…」
「分かった。する」
「っ、おい!何だよ何だよ、至軟のばか、へんたい!」
「何とでも言え。オレはオレの道をいく」
「どんな道だよ!!」
「だから、抉ったり、貫いたりそれから」
「わぁぁあ!!それ以上言うな!!!」
「愛撫したり、とか」
「っ……!もういい。オレの負け…」
「そうか。なら今日は学校休んでずっとベットでいちゃいちゃ」
「それは駄目だ!カップリング探知機備えた、かいちょーと麗奈姉に何されるか分からない!!」
………備えてなくてもそーゆー関係になったのは見え見えだって。
麻矢…あの二人くっついたんだね。
当然と言えば当然だな。至軟は領口説き落とす気満々だったし…。
あ、領は至軟に気があったみたいだよ!
そうか…。なら、本当に当たり前だな…。
うん。領が嬉しそうだから、オレは良いんだけどね。
でもあのいちゃいちゃはどうにかならないもんか…。
…多分、
『無理』
だな。
だね。
はぁぁ…思わず二人そろってため息をついてしまう。
「何だ?麻矢と類、疲れてるのか?」
そんな事も知らずに領可が問いかけてくる。
「さっき疲れた。今も疲れた」
「はい?」
「うん。その通りだね…麻矢、早く仕度しちゃおう」
「そうだな」
何だか、朝から凄く疲れたな…。
絶対学校行っても苦労するよな、これ。
頭の上にハテナマークを沢山乗せた至軟と領可を残して、麻矢と類香は学校という戦場に行く準備を進めた…。
どたばたな一日が、今日も始まろうとしている……。