#60 情報共有
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#60 情報共有
10月。
先日の体育祭では、優衣奈が砂嵐を巻き起こしたり
テントを破壊するなどの珍事件で参加するみんなに衝撃を与える。
しかしその事件、本当は私が施した魔術のせいで起こった事件だった。
心苦しくなった私は、このことを校長や福岡先生の前で自白。
さらに、私以外のメンバーに魔術のことを話してしまったことも合わせて報告した。
すると福岡先生は私以外の4人にも顔を出して欲しいと提案。
後日、みんなを連れて学校に行くことになるのであった....。
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午前中。
いつもは授業を受けている時間だが、今日はみんなと校長室へ赴く。
そういえばなんで平日のこの時間に呼び出したのかしらね。
それはそうと....
コンコン...
「失礼します、校長。例の仲間たちを連れて参りました。」
私たち5人は並んで校長と福岡先生の前に立つ。
すると...
「...?なあ、コイツダ...#`%&@?!」
ディエルは校長のことを指してそう言うので
慌ててフィレッチェの後ろに追いやった。
「すみませんすみません、なんでもありませんなんでもありません....」
流石にどう反応すればいいか困っている様子の校長と福岡先生。
「んんっ...では改めて...
よくきてくれた。イセカイの者たちよ。」
「うそーっ!まるで王様.....#`%&@?!」
バーランドまで騒がしくしそうだったのでリアンの後ろに追いやった。
「ハハ、元気があってよろしいな...。」
「すみません...本当に....」
このままでは私の顔が立たない。
しかし連れてきてほしいと頼んだのは校長や福岡先生なのだから....
...と、自分に言い聞かせておく。
「み、皆さんまずはどうぞお座りください....」
福岡先生の案内で、とりあえずソファーに座ることになった...。
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「しかしまさか、これほどまでに人数がいたとは.....」
校長は私たちのことを見てそう呟く。
「それで。今日はどのような用件なのだ?」
フィレッチェは偉そうに足を組んで福岡先生に問う。
ちょっと...!フィレッチェまで....!
...しかし福岡先生は真面目に答えてくれる。
「そうですね。あの....確認したかったのです。
イセカイに住んでいた皆さんのことを。」
...??...と、顔を渋らせる私とフィレッチェ。
「そ、それなら私ひとりで十分だったのでは....」
「いえ、そういうことではありません。
彼らが今どこにいて、何をしているのかを確認できなければ、
この世界に影響を与える可能性があったからです。」
影響を与える可能性....
「なるほど。異国の不法侵入者は何をしでかすか分からないからな。」
フィレッチェの解釈なら私にも分かりやすかった。
そういう意味ではすごく運がよかったのかもしれない。
なぜならここに、全員揃っていたから....
「...では改めて...お名前を教えてもらってもいいですか?」
「うむ。フィレッチェだ。」「バーランドだよ!!」
「リアンと申します...」「よお!ディエルだ!」
「す、すみません..ひとりずつお願いできますか...?」
ここでもやっぱり同時に挨拶する4人なのであった...。
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昼。
午後の授業に参加する私や福岡先生のため、この時間には解散することに。
一方私以外の4人は、校長から校内への立ち入りを許可してもらうのであった。
校内にいる間は生徒たちに怪しまれぬよう、
保護者や関係者用の許可証を首に下げている。
「失礼しました。」
カチャ....
「さて....我々は帰るとするか。」
用事が済んだあと、フィレッチェはすぐに帰ろうとする。
「えーっ、せっかく許可もらったんだから校内を散策したーい!」
一方、私と同じことを考えるバーランド。
そうよ、せっかく久しぶりの外へ来たんだから散策くらいしたいわよね。
「仕方ない....リアンはどうしたい?」
帰るか散策するか、意見が割れてしまったので
リアンのほうに振り向くフィレッチェ。しかし....
「ギャハハハハハ!!」
「こ、こらー!!勝手に行かないでくださーい!!」
そんな中、リアンはひとりでに走り回るディエルのことを
必死に追いかけているのであった...。
「ご、ごめん...あと...よろしく....」
私はこのあと授業があるのでディエルのことに構っていられない。
すると...
「魔術書。魔術書はどこだ、フィアラ。
早速だがその本を読んで魔術の練習がしたい。」
突然、フィレッチェはそう提案する。
「いいけど....どうして?」
「空間を操れる魔術があるのだろう?
それを使って、アイツを別の次元に閉じ込める。」
またまた物騒なことを考えるものね。
だけど空間を操る魔術は封印されているのよ?
校長に聞けば何か分かるかしら...
どちらにせよ、魔術を扱うにはまず基礎知識が必要である。
「なるほど...だったら放課後、私が直接使い方を教えてあげるわ。
それまではじゃあ...これでも読んでて。」
こうしてフィレッチェに魔術についての基礎が書いてある本を渡す。
するとその本をパラパラと眺めたフィレッチェはこう言った。
「...おい。この本には魔術が書かれていないじゃないか。
魔術そのものの書いてある本を読めばすぐに魔術が.....」
「基礎知識から仕入れないといけないの。
いい?この世界にはこの世界の秩序がある。
その秩序を破れば、あなたにだって危害が加わるのはわかるでしょ?」
「うぬぬ....。」
そう言ってもう一度本に目をやる。
「分かった。放課後だな、放課後。それで、どこに集合すれば....」
「えーっ、だったらわざわざ学校でやらなくても
魔術書を持ち帰ってカレー屋に帰ってからでもよくなーい?」
フィレッチェとの会話に割って入るバーランド。
確かにその考え方も一理あるわ。ただ...
「そうはいかないの。魔術書は校外への持ち出し一切禁止。
だから誰もいない部屋でみんなにバレないように練習しないといけないわけ。」
ただし魔術についての基礎知識が書かれた
魔術本であれば持って帰ってもいいと聞いた。
もちろんなくしたり汚したりしないという前提。
すると...
ぐぅぅぅ....
「アハハ....とりあえずその話も校内探索もあとにして....帰ろ....?」
恥ずかしそうにお腹を撫でるバーランド。
どうやら彼女の校内散策意欲は食欲に勝つことができなかったようである。
「やれやれ。では一度、帰るとするか。」
...こうして帰ることが決定したフィレッチェたち。
その前に、ここから隣の棟の空き教室について場所を教えておいた。
そこなら人もほとんどいないだろう。放課後はここに集合することに。
いよいよみんなも魔術が使えるようになるのね....
実はひっそりと、それを楽しみにしている私なのであった....。
続く....
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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