#59 学校とみんな
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#59 学校とみんな
10月。
体育祭も無事(?)終わり、学校では早くも
次のイベントである文化祭に向けて準備がはじまっていた。
ちなみにこのイベントには私も参加してみようと思う。
なぜならまあ...魔術ほどではないけど興味を持ったからね。
...そんな中、私は前回の体育祭で魔術を使ったことや
ゲートからやってきた仲間(の一部)に魔術を教えたことなど、
校長や福岡先生のところで話していなかったことを正直に話すことにした。
これ以上黙っていることが心苦しかったから.....。
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「...なるほどなるほど。となると、この前の体育祭の事件は
あなたの魔術によるものだったということですね?」
「はい、そうです....」
校長室にやってきた私は自らの罪を告白すべく、
これまでのことをあらかた話していた。
するとなぜか校長は恥ずかしそうにしている。
[ああ...体育祭のあれは、完全に優衣奈殿の力量だと思って
全校生徒の前でちゃんと真面目なことを言ったのに....!]
....?
恥ずかしがる校長をよそに福岡先生は話を続ける。
「ところでその...もう一つの件についてですが、
ゲートからやってきたという他の仲間の皆さんは今どこへ....」
「はい、今は私と一緒にあちらのカレー屋で
仕事を手伝いながら生活させていただいております。」
すると福岡先生は少し考えるような仕草でうつむいたあと
すぐに顔を上げて私に言う。
「ああ、思い出しましたよ。はじめてあなたとお会いしたときに
一緒にお仕事なさっていた方々ですね?」
「はい、(たぶん)そうです...」
なるほど...私より記憶力がいいとは....
流石先生。恐るべし。
「わかりました...。では、他の皆さんとも一度、ここで
お話をお伺いすることは可能でしょうか...?」
「はい、可能だと思います。帰ってからまた聞いてみますね...」
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...福岡先生の提案で学校に顔を出して欲しいと頼まれた
ディエル、バーランド、リアンにフィレッチェ。
放課後、早速4人にはその話をした。
「ほほう。なるほどな。確かに魔術について調べるいい機会かもしれない。」
フィレッチェはその提案に賛成する。
「私魔法使えないんですけど!!でも行く!!」
そう言えばバーランドは戦士で、物理攻撃には長けているが魔法は習得していない。
...それで言うとリアンも武闘家だ。
「魔法?楽しそうだな!!俺も使いた....#&@*%:!!」
「アンタはいちばん使っちゃダメ。...ってか
一緒に連れて行くとなるとなかなか面倒ね...」
そうしてリアンのほうをチラっと見る。
「....え、え、え、え、まさか親友の私にそんなこと
押しつけようだなんて考えてない...よね...?」
もはやリアンまでディエルのことを厄介者扱いする。
そういえば私はしばらく学校に行っている関係で全然ディエルの世話をしていない。
リアンの言い草から思ったより色々やらかしていそうである。
「お願いです、フィアラ様...!私ひとりにしないで...!」
「ど、どうしたのよ、その喋り方は.....」
「まさか、最近の彼のことを知らない....?!」
っていうかそんなにディエルの日常生活は酷かったっけ...
「まず、昼頃に起きてきた彼は、真っ先に
お客さんのカレーを食べようとするからみんなでそれを防いで....」
最低....
「それでそれで、昼はみんなと日替わりでゲームをしているんだけれど、
彼が負けたらコントローラぶん投げて壊してしまいそうになるし、
かと言って彼の圧勝だとつまらない、って外に飛び出してしまうし....」
自己中....
「そして夕方になるとゲームをやめて
勝手に下の階で店長のカレー作りの邪魔をしたりするからそれも防いで...」
迷惑行為....
....リアンの話を聞いて、毎日思ったより苦戦しながら守っていることが分かる。
ごめん....私が学校でいない間、そんな苦労していたとはね....
「なあなあ!何の話をしてたんだ?」
するとそのとき、ちょうどよく本人が話に現れる。
「アンタの....話よ!!」
ドスッ!!
「うぎゃあああ?!」
私は思わずディエルに一発お仕置きするのであった...。
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数日後。
校長と福岡先生の予定に合わせて学校に行く日が決まった。平日の昼である。
...その日の夜。店長や楓、真乃にはみんなを学校に連れて行くことを伝えておいた。
「...そ、そうなのか...?まあ....珍しいこともあるものだ。
午後の仕事には間に合うんだよな?うむ、気をつけて行ってくるんだぞ。」
なんだか少し動揺しているようにも見える店長。
最近ずっと賑やかだったから寂しいのかしら...?
「なるほど...。久しぶりにひとりでの仕事になりそうです...」
一方、真乃も寂しそうに呟く。
そっか、私と楓がいない平日の午前中はこの4人(3人?)と真乃だものね。
「やー、でもよかったー!久しぶりにみんなで外、出られるって感じで!!」
バーランドもなかなかディエルのせいで自由に動けないでいた。
「確かに久しぶりにですね。外に行くのは警察署の...事件以来でしょうか....」
ねえリアン....そんな悲しいこと言わないで...!
思ったよりディエルの影響は深刻である。
「なあなあ!そういえば明日はどこに行くんだ?」
「いいからお前は早く寝ろ!!」
フィレッチェに押されて部屋に連れ戻されるディエルなのであった....。
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....翌日。
「行ってらっしゃい!」
真乃が見送る中、私は4人を連れて学校に向かった。
それも、いつもより遅れて。
「ふむ。こちらの世界の学校か。実に興味深い。」
フィレッチェは別のところでワクワクしている。
「久しぶりの外...気持ちいいです...!」
リアンもまた別のところでワクワクし、
「分かるー!それにいつも家の中ばっかりだったから身体鈍ってないか心配だし!」
バーランドはリアンと共感していた...。
その頃、校長室では....
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「校長...どうして平日の昼間にこの予定を合わせたのですか...?」
「うむ。このほうが他の生徒たちにも見つからずに話ができるからな。」
「でしたら土日のほうが都合よくないです?
フィアラさんも授業を欠席する必要なかったのに...」
「...?ああ、確かに。」
「校長....」
校長の天然さに呆れている福岡先生なのであった...。
続く...
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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