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#58 体育祭×魔術

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#58 体育祭×魔術


9月の22日。

この日が例の体育祭というイベントの当日。


そして学生である私たち以外にも地域の人たちや保護者と呼ばれる各生徒の親など、たくさんの人たちがこのイベントを見にやってきている。

ということは....


「いやあ、久しぶりに来たなあ、学校!」


「ちょっとパパ。あんまりはしゃがないでよ。」


「大丈夫です。私が見張っておきますから!」


普段はカレー屋でしか会わない店長や真乃も

今日は仕事を休みにしてこのイベントを見に来ているのであった。

...ってあれ。真乃はそもそも仕事関係ないのに...。


「...それじゃあ楓。頑張って。」


一方、体育祭に参加しない私は

今日も学校から魔術書を借りてそれを読むことに。

魔術本を見られてはまずいので店長や真乃には別のところで見学するとだけ伝えた。

それと、ディエルたちはカレー屋でお留守番である。


「まったく...他人事だと思って...!」


------


...今日は保健室が怪我人優先のため使わせてくれなかったため、

ここで魔術の本を読むことにする。テント裏にある木陰よ。

ここなら人も少ないし周りの状況も見渡せるからね。


[最初の競技は、チーム代表による1500メートル走です。]


そんなことを考えているうちに、いつしか最初の競技が始まっているのであった。


---


「風よ...私に...」


今日も今日とて魔術の練習をする。

しかしそれ以上言葉を発すると魔術が発動してしまうので

黙読が中心になっていた。


そうして体育祭の競技にも触れることなく、魔術書にひと通り目を通す。

すると何やら面白そうな魔術を見つけた。


「これは...人の...身体能力を爆発的に上げてしまう魔術...?」


ちょうどそのとき、次の競技のアナウンスが聞こえてくる。


[続いて、チーム代表による800メートル走です。]


800メートル走か...どのくらい効果があるのかしら...

試してみたくてうずうずしていた私の目の前に、

ちょうど校庭に向かって走っている優衣奈の姿を見つけた。

優衣奈なら...と、つい勢いで魔術をかけてみる。


「熱よ...彼の者に...力を与えん...」


シュン...


「...?」


その瞬間、優衣奈は一瞬立ち止まったが

何事もなかったかのように校庭へと飛び出す。そして...


「位置について....よーい...」


パンッ!


魔術がかかったまま、その競技がはじまるのであった。

私は木陰から身を乗り出して校庭を見る。

...すると次の瞬間、目が開けられないほどの砂ぼこりが校庭に舞い、

しばらくして砂ぼこりがなくなった校庭には、

優衣奈がひとり大喜びしているのであった...。


-------


...その後、魔術の力はしばらく続いていたようで、

優衣奈が出場する競技はすべて負けなし。

チーム戦だった体育祭は赤組3600点、白組430点という

圧倒的な差がついてしまうのであった。


[それではこれよりお昼休憩の時間となります]


お昼。

一度楓たちと合流してお弁当を食べることになっている。

いつもカレー屋で食べる賄いとは違う、豪勢なお弁当だった。


「ふう...お疲れ、楓....!」


「なんでパパが疲れてんの...」


「それにしても今回の体育祭はすごいですねー...!」


3人がそれぞれ話している中、私はそっと楓に近づいた。


「おっと、すまんすまん、フィアラ。...それで。体育祭は楽しんでるか?」


「えっと...ま、まあ、ね......」

体育祭を魔術でめちゃくちゃにした張本人だなんて言えるはずがない。


「そういえばずっと気になっていたんですけど、フィアラはどこにいたんですか?」


「ど、どこって...」


今度は真乃にそう質問される。

できるだけひとりでいたいから、あんまり知られて辺りを散策されても困るわね...

教えるかどうか悩んでいると、楓が助け舟を出してくれた。


「ちょっと。真乃。フィアラ困ってるじゃない。

いつも一緒だからって、プライバシーってのがそれぞれあるの。ね、フィアラ?」


「その通り...よ...楓....ありがと....」


するとこの様子を見ていた店長が突然泣き出してしまった。


「うう...成長したなあ、楓....」


そしてそんなパパ......店長を見て、恥ずかしそうにする楓なのであった...。


-------


[午後の部を開始いたします。午後の部最初の競技は大縄跳びです。]


昼休憩を過ぎ、校庭では再び競技がはじまる。

魔術を人に利用したのははじめてだったから

正直効果がいつまで続くのかわからない。


けれど...


いち、にい、さん、しい...


優衣奈が回す大縄跳びは、どんどんスピードが早くなる。

これはまだしばらく効果が続いていそうだわ。そして...


[あーっと!白組Fチーム、ここでリタイアだー!]


パンパン!


いつのまにか今回も優衣奈たちのチームが勝利するのであった。


------


[最後の競技は男女混合紅白リレーです。]


気づけば体育祭も最終盤。ここでも優衣奈が出場するらしい。

私はいつしか体育祭に夢中だった。


...優衣奈が校庭に入場すると、観客からざわつきが起こるのであった...。


---


「位置について....よーい...」


パンッ!


リレーが始まる。


この競技ではバトンを次の走者に渡していき、

最後の人がゴールした順番で結果が決まる競技だとか。


最初のうちは他の人たちが走り、しばらくするといよいよ優衣奈の番になる...。


[あとは任せた!]


優衣奈の前の男子がバトンを渡そうとする。しかし....


「あっ.....」


コトン.....


バトンパスに失敗し、バトンを落としてしまう。


[おっと、ここで先頭の赤組Aチーム、バトンパスに失敗か?!]


実況にも注目されている中、優衣奈はバトンを拾って走り出した。そのとき....


[ちょっと...?!]


バトンは優衣奈の手から滑るように離れ、半円を描くように上昇。

数メートルほど上昇したバトンは勢いを下方向へと増して

生徒テントのほうへと飛んでいくのであった。


「きゃあああ!!」「うわあああ!!」


ドスッ!


飛んできたバトンはテントの屋根を直撃し

その屋根の一部をビリビリに破る。


ばさっ...


屋根が破れたことでバランスを崩したテントは

大きな音を立てて崩れてしまった。


ちゅどーん!!


[大変です、赤組Aチームのバトンがテントを破壊してしまいました....!!

少々お待ちください...]


思ったより大ごとになってしまったことに冷や汗をかく私。

しかし優衣奈はこれを自分がやったと勘違いして落ち込んでいる。


魔術の力ってこんなに恐ろしいとは...

もう絶対に、他人の許可なく魔術を使うのはやめようと....

そう誓う私なのであった.....。


続く....


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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