#55 学校の秘密....
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#55 学校の秘密....
ディエル逃走事件からしばらく。
この世界は9月とかいう夏休みの終わりの時期を迎えていた...。
「皆さん、えー...おはようございます。
えー、今日から3学っ...いえ、2学期ということで...」
私、フィアラはこの世界で賢者や大魔術師を目指すため、
学校に通いはじめることに。
...しかしながら実際には、元の世界に戻るための
手がかりを探しに行くという目的もそこにはあった。
...今まで隠しててごめんなさいね。もし万が一ディエルにバレて
勝手についてきたりしたら大変だし...
ひとりで学校に潜入して何か手がかりを探そう、って...そう思ったの....
もちろん賢者や大魔術師を目指したい、ってのは嘘じゃないんだけど....
...って何これ....私ってば何故に説明口調になっていたの...?!
などと考えごとをしながら廊下を歩いていた。
体育館から教室へ移動し、先生の話がはじまる...。
「おう!みんな!よく来たな!
...今年の2学期は体育祭と文化祭と修学旅行と...」
...結局先生の話が昼まで続いただけで
今日はまだ授業は始まらなかった....。
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昼。
私はさっさと教室を出る。
カレー屋の仕事は夕方からなので、しばらく校内を散策することにした。
まずは教室と同じフロアで反対側の校舎を散策する。
「...地学室に、理科実験室...?」
そこはさっきの私たちの教室より広い部屋に動く大きな黒板、
そして無造作に置かれた書類の数々や見たことのない装置類が置かれた教室。
何なの、ここは....?!
「おい、何をしている?」
「は、はい...!?」
振り向くと、白衣にメガネをかけた男性教師が私に話しかけてきた。
「今日は昼で終わりだろ。それとも...何か忘れ物でも取りにきたのか?」
「いえ...その....」
おどおどし、どうしたらいいか困っている私。
違うんです...ちょっと覗いてみたかっただけだったんです....!
するとそのとき....
「おや、フィアラさん、小峠先生。お疲れ様です。」
たまたま福岡先生が通りかかった。
小峠先生...とかいう白衣メガネの先生は福岡先生に会釈する。
福岡先生はそのまま私たちの横を通り過ぎようとした。
「ま、待ってください...福岡、先生....!」
「???」
私はいつの間にか福岡先生の服をつまんで助けを求めていた。
「ど、どうしたんです...?」
「いえ...すみません....」
しまった...私ったら何を....
「...なんだ、迷子だったのか。久しぶりの学校で教室忘れたか?
それじゃあ福岡先生にそのまま一緒に連れていってもらうといい。」
小峠先生に迷子扱いされて、福岡先生と共に職員室に向かうのであった...。
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「お疲れ様です!福岡先生!...うん?」
職員室に戻ると私のクラスの担任、厚木先生と目があった。
「おう!フィアラじゃないか!どうした?」
「いえ...なんでもありません...」
ただただ散策していただけなのになんでこんなことに....
「フィアラさん、今日はまだ授業はありませんよ。
それとも...どこか行きたい場所があったのですか?」
行きたい場所....?
福岡先生なら信頼してもいい、かな...
「...はい、そうですね....何か...魔法関連の書物がある部屋...とか....」
すると福岡先生は突然笑い出したかと思うとこう言うのである。
「ふふ...ふふふふふ.......あなたは本当に勉強熱心ですね。
いいでしょう、少し校長とも話をつけてきますからね...」
「え...?」
なぜそうなる...?!
やはり福岡先生といえど魔法とかいう言葉は使わないほうがよかったのかな...
どぎまぎしながら私はひとり、福岡先生が戻ってくるのを待っているのであった...。
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しばらくして。
福岡先生が戻ってきた。
「フィアラさん。少し校長からお話しがあるとのことです。どうぞこちらへ。」
「は、はい....」
...校長室に呼び出される私。
転入のときと同じように、私はソファーに座っていた。
「えー....短刀直入に聞こう、フィアラ殿。
フィアラ殿は.....この世界の住民ではないな?」
校長のその言葉に、一瞬ドキッとしてしまう。
...やはり最初からそのことを知ってて転入させてくれたのね...
どうりで私のこと受け入れるのが早かったわけよ...
そして福岡先生が話を続ける。
「...驚かしてしまってすみません。実は、この町にはかつて
魔法を使っていたという記録が残されているのです....」
「この町の...記録...?」
...するとこのタイミングでコンコン、とノックの音がしたので話は中断。
校長は人を入れる前に、私と福岡先生にこう伝えた。
「...日曜日、もう一度学校に来てもらえるかな?
他の職員たちのいないその日、ここでゆっくり話をすることにしよう....」
「分かり...ました....」
こうして福岡先生と校長先生、
そして私の3人による秘密の面談がはじまるのであった...。
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日曜日。
カレー屋のみんなには用事があるから、と仕事を休みにして学校へと向かう。
他のみんなが休みの日に学校に行けるなんて...特別感があって嬉しかった。
...学校に行くと、入り口の門は開いていた。
恐らく部活動があるからだろう。
誰もいない靴箱を抜け、校長室の扉をノックする。
コンコン....
「失礼します....」
すると校長と福岡先生が既に私のことを待っていた。
「お疲れ様です、フィアラさん...。日曜日なのにすみませんね。」
「いえいえ、とんでもない....」
校長室の隣にある職員室は静かで
外から運動部の声が微かに聞こえる。
明かりはついておらず、日の光だけが校長室の明かりとなって照らしていた。
「....それでは早速....ついてきてくれるかね。」
校長は突然、カーテンを閉める。
福岡先生は念入りに周りの部屋を確認しながら
校長室へ入る扉のすべてを施錠した。
そしてほとんど真っ暗になった部屋で
福岡先生は持っていたライトを校長の座っていた椅子に向けて照らす。
ガ....ガガガガ....
するとその椅子の裏から何やら音がした。
なんだかあっちの世界の秘密のダンジョンを思い出すわ...
「さて...行くとするか。」
するとそこには、
地下室へと続く長いハシゴが伸びているのであった....!?
続く...!
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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