表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/60

#54 戻ってきた日常

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#54 戻ってきた日常


魔王討伐後、異世界に飛ばされて

カレー屋に住み込みで働くことになった5人。


8月の夏休み期間になったある日、ディエルは町中に逃走。

その際、警察に目をつけられたディエルと

それを追っていたフィレッチェ、フィアラの3人は署に連行されてしまった。

そこで署長に扮した魔王の弟によって捕まった3人の前に

取りつかれた状態の優衣奈が現れる。


取りつかれ優衣奈によって絶体絶命のピンチに陥った3人だったが、

ディエルが時間稼ぎをしている間にバーランドやリアン、

さらには偶然一緒になった楓や真乃が扉を開けて助けにくる。


しかし合流しても取りつかれ優衣奈は止まらず、

再び絶体絶命のピンチに陥るも、フィアラの「愛」で

何とか窮地を脱するのであった。


----


この日の夕方。さっきまで降っていた大雨は嘘のように晴れ、

綺麗な夕焼けが広がっていた。


「...!!おおおお、お帰りお帰り!!」


店に帰ると、店長が泣きながら楓のところに飛びつく。


「ちょっと...やめてよー...暑苦しい...」


この姿に苦笑いする優衣奈。すると...


「くしゅん!」「へぇくしっ!」


バーランドと優衣奈が同時にくしゃみをする。


「...おやおや!?みんなひどく汚れているじゃないか...

まったく、あんな雨の中急に飛び出したりするから...」


そういえばそうである。

みんな...特にバーランドと優衣奈は

雨の中を走り続けたせいで、服が汚れていた。


「...はいはい!夏場だからって油断してたらほんとに風邪ひいちゃうよー?

早くみんなで風呂に行こ行こ!」


楓に押されて女性陣のみんなは風呂場に向かう。


「やれやれ。騒がしいやつらめ。」

フィレッチェはひとりごとのように呟く。


するとディエルはフィアラたちに向かって...


「なあなあ!どこに行くんだ?俺も一緒に....」


この後当然、フィアラやバーランドにぶん殴られた。。。


------


「いってー!!何もそんなに殴らなくても...」


「いや、今のは100お前が悪い。」


閉店したカレー屋の中、フィレッチェとディエルは

先にカレー(夕食)をいただくことに。


「お疲れ、2人とも。まあ、一体何があったかよくわからないけど、

今日はこの後臨時休業にしておいたからゆっくり食べてくれよな。」


「ありがとう、ござい、ます...」


フィレッチェは頭を下げる。


「おっ!カレーだカレー!

いっただっきまーモグモグモグ....うんまい!!」


「ハア....」


フィレッチェは隣を見てため息をつく。

ツッコミがいないと静かであった。


「...どうした、フィレッチェくん。私でよければ話を聞こうか?」


「...そうですか。実は...」


...と、話をしようとすると....


「カレーおかわり!!」


タイミングが悪い。


「おい、おかわりくらい自分で行ってこい!!」


イラついて思わずそう言ってしまうフィレッチェ。


そしてディエルは珍しく言うことを聞いて

自分でおかわりをしに行った。


「...実はですね...アイツが....」


ガッシャーン!!


「...はい、こういうことです.....!」


フィレッチェは笑いながら、顔をプルプルして怒っていた。


「....何何!何の音?!」


2階から風呂上りのバーランドとフィアラが駆けつけてくる。


「これは...やったわね...」


フィアラが見たのは、カレーまみれになっておどおどしているディエルの姿。


「アンタ....アンタってやつはーーー!!!」


ゴロゴロゴロ....!!


それと同時に遠くで雷鳴が鳴り響くのであった......。


------------------------------------------------------------------------------------------------


翌日。

カレー屋は今日も通常通りの営業だった。


「はあーっ...おはよーう....」


バーランドは目を覚ました。


「おはよ、バーランド。」


楓が挨拶する。


「おはよー!バーランド!」


勝手に厨房に上がってきた優衣奈は

嬉しそうに寝起きのバーランドをつつく。


「もー、朝からやめてってばー...!」


...などと話しているとリアンやフィアラ、真乃も合流する。


「おお、みんな起きたか。さて、今日も準備よろしくな。」


「はーい!」


これが私たちのいつもの日常のはじまりである。


----「いらっしゃいませ。空いている席へどうぞ。」


今日も今日とて、暑さにも負けずお客さんは次から次へとやってくる。


「はい、えっと...新商品の、ポークカレーの4辛ですー....」


「ありがとうございましたー!」


----カランカラン....


こうしてあっという間に昼の部が終わった。

夕方までしばらく休憩に入る。


「ああーっ...今日も大変だったー...!」


「午後が終われば休日ですよ。頑張りましょ。」


疲弊するバーランドにエールを送る真乃。


「そっかー、よし、頑張ろ!!」


「ふふ、バーランドってば単純。」


「何よその言い方ー!!」


これが、いつもの日常。

これが、いつもの私たち。


日常が戻ってきて一安心する私たちなのであった...。


------------------------------------------------------------------------------------------------


「くそっ...!!もう少しで絶望エネルギーを抜き出せるところだったのに......!!」


一方ここは警察署の署長部屋。

首飾りが壊された警官たちは通常通りに働いている。


「だ、大丈夫です?署長...」


取りつかれ、記憶を失っていたことから

署長が魔王(の弟)であることを知らない副署長。

署長のことを完全に心配していた。


「...いや、待てよ....?逆にアイツらを利用すれば....(ブツブツブツ.....)」


「署長...あの、ほんとに大丈夫です...?....」


「あぁ?なんだって?」


「いえ...何も....」


ただただ心配して声をかけただけ、とは

到底言えるはずがなかった...。


----


「し、失礼、します...」


ガチャン...


(署長、なんだか機嫌悪かったなあ....)


そう思いながら署長室を出て別の仕事に向かう副署長。

その途中、通りすがりの警官たちの話し声が聞こえた。


「...にしても最近、どういうわけか

記憶がない日があるんだよねー。例えば昨日とか...」


「あ、マジ?俺も昨日の記憶ない。」


「ええー、そんなことあるー?」


ハハハ、と笑う警官たち。

それを聞いた副署長は思う。


(....そういえば、僕も昨日の記憶が....)


下を向き、考えながら歩いていると

前から来た女性に気がつかずぶつかってしまった。


ドンッ


「あっ、副署長!!これはこれはすみません....!!」


女性は何度も頭を下げる。


「いえいえ。こちらこそすみません....」


すると副署長は彼女の胸元にある首飾りに目が移る。


(...あれ?その首飾り、どこかで見た覚えが...)


「...ちょっと?!どこ見てんですか?!副署長なのにお恥ずかしい!!」


首飾りを見ていたつもりだったが

胸を見ていたと勘違いされ怒られてしまった。

まあ無理もないだろう。


「待ってくれ..違う、その....」


しかし彼女はそのまま怒った様子でその場をあとにした。


首飾りについての違和感を覚えつつも、

気を取り直して仕事に向かう副署長なのであった...。


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ