#53 助かったのか...?
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#53 助かったのか...?
魔王討伐後、異世界に飛ばされて
カレー屋に住み込みで働くことになった5人。
8月の夏休み期間になったある日、ディエルは町中に逃走。
その際、警察に目をつけられたディエルと
それを追っていたフィレッチェ、フィアラの3人は署に連行されてしまった。
そこで署長に扮した魔王の弟によって捕まった3人の前に
なぜかびしょ濡れの状態で優衣奈が現れる。
しかもその優衣奈は魔王の弟に取りつかれていて
3人の命を容赦なく潰そうとするが、ディエルだけが
そう簡単にやられなくて...?!
「...は?どういうこと?なんであの攻撃でまだ生きてるわけ?」
...そう、ハンマーで室内の床を殴り、相手の動きをひるませる。
そしてそのひるんだ0.数秒の隙に、攻撃を叩きこむ。
この世界では彼ら賢者、魔法使いは魔法が使えない。
なぜなら彼らの使える魔法は使えないから。
つまり勝ち確。逃げる隙もその反応も与えていない。
それ....なのに....それなのに...!!
「なんでアンタが邪魔してるのよ!!?」
みんなの前に転がり、気絶していたディエルが起き上がる。
「っっ...ててー....いや、なんで俺ばっか
こんな目に遭わなきゃならねぇんだよ?!」
って、お前も分かってなかったんかい!!
何が起こったのか防犯カメラで確認してみる。
---取りつかれ優衣奈がハンマーで地面を殴ったとき、
ディエルも同時に衝撃を受けて身体が転がった。
そして転がり移動したその先に、
ちょうど取りつかれ優衣奈のハンマーが当たっていた...
---「は...?そんなこと...ある?!!」
何はともあれ命拾いしたフィレッチェとフィアラ。
これにはさすがに偶然でもディエルに感謝せざるを得ない。
想定外の出来事に、取りつかれ優衣奈(&魔王の弟)は焦っている様子。
ちょうどそのとき....
ガシャン!
内側からは開けられなかった大きな扉から、
バーランドにリアン、楓に真乃が立っていた。
「あっ!!みんな!?」
「ちょ、ちょっと?!なんでここにいるのよ!!」
それは、ちょうど取りつかれ優衣奈とディエルたちが戦いはじめる頃であり、
バーランドたち4人は警官に捕まって連行されているときのことであった...
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「...ねえねえ。これって逆にチャンスじゃん?」
署に入れられ、連行中だというのに小声で話すバーランド。
「まあ...確かに...内部の構造を先に調べておけば...」
楓も一緒にコソコソと話していると...
「こら、うるさいぞ!!何を話している!!」
すぐに警官によって話は止められる。
しかしその警官を見た瞬間、バーランドはあることに気づいた。
「....なるほど、あれによってみんな操られているってわけね...」
...?と、リアンはバーランドに耳を傾ける。
「だってほら、最初に私たちを捕まえにきた警官も今そこにいる警官たちも...
みんなみんな、おかしな首飾りをしているじゃない...!!」
ああ、なるほど...とバーランドと一緒に首飾りを確認。
すると....
「どうしました?バーラン...」
「こら、うるさい!!」
真乃がバーランドのことを気にしていたところ
警官たちに目を向けられ、そのまま強く引っ張られる。
「あぁっ...!!」
それに気づき、耐えられなくなったバーランドは
警官の首元についたネックレスめがけて破壊。
するとその警官は突然気を失ってしまったかのように倒れてしまった。
「おい、何事だ!!」
バーランドの行動は他の警官たちにすぐにバレてしまい、
取り押さえにやってきた。
「みんな...ごめん...これじゃあ正面突破とほぼ同じってよね....
行くわよ、リアン!!」
「ひゃっ、ひゃい!!」
こうして久しぶりの戦闘が始まる。
「おりゃーっ!!」
パキン!!パキン!!
バーランドは襲いかかる警官たちのネックレスを次々に破壊する。
そしてそれを見たリアンも同じように、
襲いくる警官たちのネックレスを破壊して対応した。
「す、すごい...やるじゃない、あの2人....」
楓はただあっけに取られてバーランドとリアンを眺めている。
するとそのとき....
「って...うわっ!!な、何するのよ!!」
突然、警官に首元を締め付けられてしまう。
「大人しくしろ。そしたら命だけは助けてやる。」
「....っ.....!!」
「楓姉....っ!!」
さらにそれを見ていた真乃も首元を締め付けられ、動けなくなる。
「おい!!お前ら!!この2人がどうなってもいいのか!!」
バーランドとリアンが振り向くと、
楓と真乃が人質として捉えられているのが見えた。
「しまっ...」
その瞬間、バーランドの動きが鈍ってまた別の警官に捕まってしまう。
それを見たリアンは攻撃するのをやめた。
「....ったく、手間のかかる囚人どもめ...」
人質と人数差で勝ちが見えなくなったそのとき....
ズガガーン!!
突然、地面が縦に激しく揺れ、
警官たちは皆バランスを崩すのであった。
「うぉっ、なんだなんだ?地震か?!」
この揺れで隙ができたバーランドは周りにいた3人の警官のネックレスを壊す。
「うはぁっ?!」
どうやらそこにいた警官たちで全員だったようで、
これ以上応援は来なかった。
楓たちも一息つく。
「た、助かったぁ....」
するとリアンは赤色の大きな鉄の扉を見つけ、
「怪しい扉...。まさか、この先に優衣奈ちゃんが....?!」
こうして今に至るのであった。
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「...!!まずい、優衣奈にも首飾りが....」
扉を開けてすぐ、優衣奈を見た瞬間バーランドたちは理解する。
「ったく、うるさいわねぇ...邪魔しないでくれる?!」
取りつかれ優衣奈は突如バーランドに襲いかかる。
「うきゃっ...!!」
バーランドはお腹を殴られて気絶。戦闘不能になった。
「アンタらもこうなりたくなかったらさー、さっさとどいてくれる?」
あまりの高圧的態度に手も足も出ないみんな。
...しかしこんなときにディエルだけが言う。
「おっ、なんだ扉開いてんじゃん。何してんだよ、早く帰ろ...うぎゃーっ!?」
取りつかれ優衣奈にハンマーで一発殴られて気絶した。
「私に逆らって逃げられるとでも?
ったく、しょうがないわねぇ....いい加減みんな楽にしてあげるから....」
次の瞬間、取りつかれ優衣奈はハンマーをナイフに持ち替えて
気絶したバーランドに向かう。
...そしてそれを見たリアンが叫ぶ。
「や、やめてください....!!」
震えたその叫びに取りつかれ優衣奈は反応した。
「...そう...アンタが先に楽になりたいのね...」
バーランドに向かうのをやめ、ゆっくりとリアンに近づく。
あまりの恐ろしさにリアンはただただ泣いていた....
「さようなら」
...しかしその瞬間、横から真乃が飛び掛かって抑えつけた。
それに乗じて楓やフィアラ、フィレッチェたちもようやく動く。
「やめて!!優衣奈!!あなたは絶対、そんな人じゃない!!」
真乃は泣きながら懸命に叫ぶ。
「優衣奈!!ねえ、お願い!!こんなこともうやめて...!」
楓も真乃と一緒に泣く。
「優衣奈....!この2人の言う通りよ...!
出会ってまだ日は浅いけど、あなたも私の大切な仲間なの!!」
フィアラがそう叫んだ瞬間、突然優衣奈のネックレスが
強い光を放ち出した。
ピカーン!!
「うわっ、何何何?!!」
楓の驚く声と共に、みんなの視界は白く消えていった....
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「....あれ...みんな....?」
...優衣奈は目を覚ます。
すると突然、楓や真乃に抱き着かれた。
「なっ、何よいきなり...!」
そして気絶していたバーランドやディエル、他の警官たちも起き上がる。
何が起こったのか知らない警官のみんなは
何事もなかったかのように動き出すのであった...。
続く...
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
気軽に反応を頂けると嬉しいです。
少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、
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