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#43 自己紹介

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#43 自己紹介


魔王討伐後、謎のゲート調査として東大陸にある港町リコルドにやってきた

ディエルたち一行。


そこで(勝手に)ゲートに入ったディエルを追って異世界に突入した一行は、

異世界側でゲートが閉じて帰れなくなってしまう。


お腹が空いて偶然訪れたカレー屋でカレーを食べ終わった一行。

行くあてもなくこれからどうしようと話していると、店長の優しさで

このカレー屋に住み込みで働けることになったのである...。


「よーし!!ありがとう!!いやー、店が賑やかになって嬉しいよ!!

これからよろしく!!」


店長、元治はさっそく店の奥にある部屋を案内する。


「...あ、パパ...って!!なんでその人たちをこの部屋に連れてくるの!?」


「おお、(かえで)。この人たちは今日から

住み込みバイトとして働いてくれる仲間たちだ!!」


「うちってそんな余裕あるの...?」


話が噛み合っているようで噛み合っていない気もするが、

とりあえず自己紹介を、という形で店長がフィアラたちのほうを見てくる。


「あ...は、はじめまして、フィアラです...」


「バーランドだよ!!よろしくね!!」


「リ、リアン、です...」


「うむ。フィレッチェだ。」


「よお!ディエルってんだ!」


一度にたくさんの名前を聞いて混乱する楓。


「え、えっと、えっと.....」


「ほら、楓も自己紹介するんだ。」


「あ、わ、私、店長、の娘の楓、です...」


「カエデ?珍しい名前だな!!」


「そ、そうでしょう、か...?むしろ全国的には多いほうかと...」

ここでも価値観の違いが生じるのであった。


「...ということで改めてにはなるけど私が店長の奥野元治だ。

さて、次は君たちの部屋についてだな。」


---その後一行は、部屋の案内や仕事(接客)の仕方、その他注意などを

一通り受けていった。


「...と、まあ以上がここでの暮らしと接客についてだな。

給与については手続きが終わり次第皆に報告するから...まあ気長によろしく。」


こうしてこちらの世界での新たな生活が始まったディエルたち。

果たしてどんな生活になってしまうのだろうか...!!


-------------------------------------------------------------------------


「...ふああ、おはよう...」


翌日。


最初に部屋から起きてきたのはバーランドである。


「あれ?店長、もう起きてんの?」


階段を降りて厨房ののれんをくぐると、既に店長がカレーの準備をしていた。


「おはよう、ピンク髪ちゃん。」


「いや、名前覚えてないんかい。」


...すると今度はフィアラが2階から降りてくる。


「おはようございます...」


「あっ、フィアラー!聞いて聞いて!

この人って私の名前覚えてないんだよー?!」


「ところで今日から早速接客をすれば...?」


「無視かよっ!!」


見事なまでにバーランドの話を無視するフィアラ。そのうち...


「あ...皆さん、おはようございます。」「おはようだな。」


ディエル以外の4人と楓はすぐに起きてきた。


「ああ、みんなおはよう。

いやあ、いつ以来だろう...こんなににぎやかな朝は...」


カレーを作りながら、涙目になる店長。

それを見てやれやれ、と笑っている楓。


「さて、私はこれからパパの手伝いするんだけど、あなたたちはじゃあ...

机とか綺麗に拭いてきて。」


「おお、さすが我が娘!バイトリーダー!!」


「って、勝手にバイトリーダーにしないで...!」


今日もさっそく親子の会話が盛り上がる。


---


ふきふき...


フィアラたちは指示通り机を拭いている。


「あーあ、魔法があればここの机くらいさ、一気に綺麗にすることが

できるんじゃなーい?」


突然バーランドがフィアラを見て言う。


「確かに。一晩寝たはずだから、魔力切れはないと思うけどねー...」


そして今度はフィレッチェのほうを見て言う。


「おい、何だその目は。」


「いやー、私、攻撃系の魔法しか使えないから生活魔法とかは使えなくて...」


「分かった分かった。やればいいんだろ、やれば。

...ブリエ・ビューロ。」


おおっ、と期待するみんな。ところが...


「...ダメだ。やはり使えない。」


ちぇーっ、と大人しく作業を続けるバーランド。


「まあなんとなくわかってたけどね...」


「なんだと、このー!!」


ボソッと呟くフィアラにフィレッチェは少しムキになっていた。


「まあまあ落ち着いてください...」


すぐにリアンになだめられる。

すると...


[昨日発生した大規模停電とトラック横転事故についての続報です。


この事件で魔物に襲われたと話す2人の怪我人の証言が一致していることから、

停電とトラック横転事故について、少なくとも何らかの関係性があるとして

警察は引き続き警戒するよう呼びかけています。]


ニュースで昨日のことについて流れていた。


「...あ、昨日のやつ。本当すごい音だったんだよ...

このすぐ近くなんだってね。」


なんのことやら、と聞き流すフィアラたち。

もちろん自分たちがしたことであるとは気づいていない。


「って、やば。そろそろ行かなくちゃ...行ってきます。」


「おう!気を付けてな!」


店長、元治が厨房から声をかける。

こうして朝早くから出かけてしまった楓。


「...楓さん、どこに行くのでしょうか...」


リアンが不思議そうにする。


「ま、そのうち戻ってくるでしょ。」


フィアラが呟いていると、

外に出ていった楓に軽く会釈し、すれ違うように店に入ってきた女性がいた。


「...あ、お疲れ、様...です?」


その女性は不思議そうにフィアラたちを見ている。


「...誰?」


バーランドが女性を不思議そうに見つめ返す。

すると...


「おお、お疲れ真乃(まの)。」

店長がその女性に向かって言う。


「おっと、そうだったな。

彼女たちは今日から住み込みで働くことになった新入りだ。」


そう言ってフィアラたちのほうを向く。


「はじめまして、フィアラです...」


「ピンク髪のバーランドだよ!!」


「どうも、リアンです...」


「フィレッチェだ。」


「...あと、実はもう一人いるはずなんだけど...どこに行ったか...」


店長がそうつけ加えると、2階のほうからもの凄い音がして...


「うぉおおおおお!!」


ディエルの大きな声が聞こえてくる。

果たして一体何があったというのか...?!


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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