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#41 新たな世界のはじまり

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#41 新たな世界のはじまり


魔王討伐後、謎のゲート調査として東大陸にある港町リコルドにやってきた

ディエルたち一行。


そこでゲートからやってきたというおじさん、タイゾウに聞き込み調査を

している頃、ディエルが謎のゲートの先に突入してしまう。

それを追いかけるためフィアラたちもゲートに突入することを余儀なくされ、

なぜかタイゾウも一緒にゲートにやって来る。


ゲートの先、戸惑っている一行だったがそのまま謎のゲートは消滅し、

さらに混乱することになるのであった...。


--------


...改めて周囲を確認するフィアラ。


「.....ビル?」


真上には、自分の高さの何倍、いや、何十倍もの高さのビルが空を覆っていた。


「...何なの、こ、こ...?」


すると同じように周囲を確認していたフィレッチェがフィアラたちに告げる。


「おい、またディエルがいないぞ!!」


「何ーっ?!まーた勝手なことして!!」

そう言ってバーランドは気絶したリアンを抱えて

フィレッチェのほうへと向かう。


...そしてひとり置いてかれたタイゾウは呟く。


「あれ、もう帰るんか?またな...」


--------


勝手にみんなから離れたディエルは、

ひとりで通りの道を歩いているところだった。


「なんじゃこりゃあ!!家がいっぱい並んでるぞー?!」


するとププーッ、と大きな音を鳴らされたかと思うと大きな影が急に

ディエルを覆った。


キキーッ!!


その影を持った大きな四角い鉄の(トラック)はディエルの前で急停車する。


「...うおー?!なんだこの魔物は!?」


するとその四角い鉄の箱から

またしてもプーッ、プーッ、と大きな音を鳴らされてしまう。

そのとき...


ガッシャーン!!ドカドカ....


「うわああっ?!!」


突然、ディエルを覆った四角い塊は横転してしまった。


「もう...勝手にあちこち移動しないで!!」


四角い塊を横転させたのはそう、バーランドだった。

フィアラやフィレッチェ、リアンも一緒に駆けつける。


「たっ、助けてくれーー!!」


すると中にいた人(運転手)が突然の転倒に怯えていた。


「えっ?!もしかしてこの四角い魔物に襲われたの?!」

バーランドは横転した四角い鉄の箱のガラスを割って中にいた人を救出する。


「あ、ありがとう...お嬢ちゃん...痛っ...たたた...」

どうやら彼は、バーランドがトラックを横転させた張本人だと

気づいていない様子。


「なんて恐ろしい魔物なの...もうっ、ディエルもあなたも

魔物には襲われないように気をつけなさい。」


「ま、魔物っ?!」


-------


ウウーー....

ピーポーピーポピーポ....


それから5人は謎のサイレンの音を聞きながらさらに道を歩いている。


「しかし何がどうなっているのだ、この世界は...」


フィレッチェはビルを眺めながら歩いている。


「あ、なんだありゃ!!」


すると再びディエルが緑色の点滅する何かに向かって走り出す。


「んんっ...あ、あれれー?」

そのタイミングで気絶から目を覚ますリアン。そして...


「うわっ、死の呪文ーー?!」


赤色に点灯するそれ(信号機)を見てそう驚いてしまう。


「何っ、またしても魔物か!!クーペ一・ベントフォルテ!!」


...と、呪文を唱えるフィレッチェだったがなぜか魔法は使えない。


「な、何だと?魔力切れか?!」


「それなら私が!!うおりゃーーっ!!」


ゴーン!!バキバキバキ...

ドターーン!!


バーランドは死の呪文を唱えてくる魔物(信号機なのですが)を物理的に倒し、

とても喜んでいる。


「やった、倒した!!」


「あ、あ、あ、あわわわわわわ....」


そしてその交差点を通行しようとした車(に乗っていた人)が怯えていた。


「おい、また魔物だぞ!!ん?今度はさっきのより小さいな?」

ディエルの一言にフィアラが向かう。


「なんてこと...ファイアートルネード!!」


...しかしフィアラも魔法が使えないでいた。


「ごめん、私も魔力切れみたい...」


「分かった...私が...!てやーっ!!」

今度はリアンがガラスを割って彼女(運転手)を救出(?)した。


「だ、大丈夫です、か...?」


「あ、う、あ、う、あ、う、あ...」


彼女は震え、何が起こっているのか理解できていない様子。


「怖かったですよね...ひとりぼっちで魔物に襲われかけていたんですもの...」


「ま、魔物っ?!」


--------


ウウーー....

ピーポーピーポピーポ....


5人は再び謎のサイレンの音を聞きながらさらに道を歩いている。


「なんだ、またサイレンが鳴っているな...一体何のサイレンなのだ...?」


フィレッチェは片耳を塞ぎながら言う。

すると...


ぐううう...キュルルルル...


「あ、誰?今お腹鳴ったの!」

バーランドが食い気味に言う。しかし...


ぐううう...キュルルルル...


「ごめん、私だったっ!」


...と、いうことで食べ物を探して街を練り歩く5人。


「本当にこの世界には食べ物があると言うのかね...」


「いや、人間がいるってことはどこかに必ず食べ物があるってことよ。」


フィレッチェとフィアラの会話が聞こえる。


するとそのとき、どこからかとてもいい匂いがしてきた。


「ほら、これは間違いなく食べ物の匂い...!

近くにきっと食べ物屋があるのよ...!」


「やったやった、行こう行こーう!!」


いい匂いに誘われてその方向を目指すディエルたち一行。

するとそこはフィアラの読み通り、食べ物屋(カレー屋さん)があった。


「いらっしゃいませー、空いている席へどうぞー。」


そうして5人は席に座る。


「ふーっ、やっと一息つけるねー!」


バーランドは椅子に座って喜んでいる。


一方のディエルは

水を運んできた店員さんに、

メニューの写真を見せて質問していた。


「なあ、何なんだ、これ??」


「はい、ナンでございます。」


「...なん、だと?」


こうしてお決まりのネタで楽しむ(?)ディエル。

異世界で初、楽しい楽しいカレー屋さんのはじまりなのであった...(?!)


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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