#35 決着のとき
~ルルン~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#35 決着のとき
魔王との対決に挑んでいるディエルたち。
しかし魔王による絶望エネルギーを直に食らい、何度も仲間たちを
バラバラにされるなど苦戦を強いられている状況。
それでもディエルたちは負けずに何度も攻撃を与えてはいるが
決定的ダメージを与えることはできない。
そんな中、魔王に飛ばされて瀕死状態だったフィアラとバーランドが
エルフたちの回復により復帰し、さらにキボウの玉という新たなアイテムを
持ち帰ったようで...
...絶望状態でうまく身体が動かせない2人の前に現れたのは、
完全復活したフィアラとバーランド。
フィアラが魔王の攻撃を防ぐ間に
バーランドの援護でディエルがキボウの剣を拾いに向かう。
ジャキン...
ディエルがキボウの剣を拾ったことにより、周囲の絶望状態が解除された。
「ありがとう、バーランド。もうここからは...負けない!!」
そうして再び立ち上がるディエル。
そんなディエルにバーランドはキボウの玉を渡す。
「キボウの玉!!それを魔王の身体に入れれば魔王は弱体化するみたいなの!」
「よし、わかった!!」
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絶望状態から復活し、魔法で魔王に攻撃を与えるフィアラとフィレッチェ。
「クーペ一・ベントフォルテ!!」「フィアンマ・ベントフォルテ」
ジュゴゴーッ、グゴゴゴゴ!!!
さすがの魔王もこれらの攻撃を無視し続けることはできなかった。
「おのれ...!!人間如きの分際で...!!」
魔王も攻撃を仕掛けようと態勢を整えるが、
2人の魔法攻撃でなかなか攻撃を仕掛けられない。
「ねえ、今がチャンスじゃない?!」
うん、と頷き
バーランドと共に高く舞い上がるディエル。
それに反応して魔法攻撃を止めるフィアラとフィレッチェ。
すると魔王も驚いて上空を飛ぶディエルとバーランドに視線が向く。
「何っ、いつの間に....っ?!!」
そして上を向いた魔王の口に向かってキボウの玉を投げつける。
「むがぁぁっ...?!」
見事キボウの玉が魔王の喉に入った模様。
そして上を向いたまま固まっている。
「今よ、トドメを刺して!!」
一旦地面に降り立ったディエルとバーランド。
最後にディエルだけがもう一度高く空を舞う。
「エスポワール・ド・フチュール!!!!」
呪文を唱えながら、持っているキボウの剣でトドメを刺しに行く。
「ぐぉ、ぐぉぉぉぉぉぉ....!!!!?」
カッ、
ピカーン!!!
真っ白い光と共に、魔王のエネルギーは消え去った...。
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「ハア、ハア...か、勝ったんだな...」
フィレッチェが空を見て呟く。
「ええ、絶望エネルギーは...もう感じないわ。」
快晴の空と眩しい日光がみんなの目に映る。
まるで勝利を祝福してくれているみたいだった。
「んんーっ、終わった終わったー!!」
バーランドも大きく伸びをする。そして...
「これで世界は絶望から救われたんだよね?よし、帰ろう?!」
バーランドの言葉の軽さに思わず笑みがこぼれる
フィアラとフィレッチェ。
一方ディエルは...
「...あれ?どうなってんだ?っていうかここはどこだよ!!」
知恵の実を与える前のへっぽこディエルに戻っていた。
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「おお、勇者さま御一行!!よくぞ魔王の危機から世界を救ってくれた!!」
戻ったのはホープヒルズ王国ではなくフィレマミア王国である。
「いやはやさすがは伝説の勇者さま。
彼ならやってくれると信じておったぞい。」
フィレマミア国王の隣にいるホープヒルズ国王もそう伝える。
「いや、最初は凄く心配していたではありませんか、国王陛下!」
魔王と戦っている間にたどり着いたホープヒルズ大臣がツッコみを入れる。
「ハハハ、無理もないことよ。わしだって最初の噂を聞いて
ずっと心配しておったわい。」
フィレマミア王も本音を漏らす。
「なあ、俺たちって世界救ったんだろ?褒美は?
褒美はいくらもらえるんだよ?」
ディエルのこの発言に、さっきまでの穏やかな空気が凍りつく。
「...褒美...」
「そうだ。俺は世界が救われようが救われまいがどうでもいい。
とりあえず、褒美を...」
「プヴォワール、マジック、ベントフォルテ。」
「のわーっ?!」
ブォォォッ!!
...フィアラの強力な風魔法で王宮から追い出されるディエル。
「申し訳ございません、国王陛下。我が主がとんだご無礼を...」
「ええんじゃええんじゃ。
彼の動向を見ていると褒美を渡す気にはなれなかったからのう。」
笑顔で眉をひそめながらそう言うホープヒルズ王。
...って、それじゃあ最初の約束と違うではないか?!
「...じゃのう。わしも褒美はこの3人で山分けしてもらうことに...」
するとそれを聞いていたリアンが居ても立っても居られなくなったようで、
「こ、国王陛下!!お言葉ですが
褒美は、勇者さまにも渡すのがよろしいかとお...思います!!」
などという発言をしてしまう。
「ご、ごめん、なさい...!あの...その...」
普通に考えれば庶民の分勢で国王に口を挟むなど
言語道断である。しかしここの国王たちはとても優しかった。
「うむ、そなたの申すことも一理ある。
なぜなら彼が勇者として誕生していなければ、きっと魔王軍に遅れを取られて
今も苦しめられていた可能性があるからのう...」
ホープヒルズ王がそう言う。
「...それに、今はあの状態とはいえ
実際に魔王へトドメを刺したのも彼だったそうじゃしな。」
フィレマミア王も真剣に悩んでいる。
すると...
「いってて...おいっ!なんで追い出すんだよ!!」
フィアラに吹き飛ばされたディエルが戻ってくる。
それを見てバーランドが言う。
「何してんの?早く戻って来なさいよ!」
「そいつはさすがに理不尽だな...」
その一言にツッコまざるを得ないフィレッチェ。
すると周囲から笑いが起きて張りつめた空気は柔らかくなった。
「...そうじゃな、どちらにせよ世界は救われた。
褒美の話は後にしようではないか。」
ホープヒルズ王の一言でで褒美の話は一旦保留になったのであった...。
続く...
はじめまして、ルルンです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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