#32 勇者たちの危機
~ルルン~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#32 勇者たちの危機
ついに動く魔王城に侵入したディエルたち。
しかし魔王城はとある火山にたどり着くと
この周辺を絶望エネルギーで覆い闇の拠点としてしまう。
そこで魔王による絶望的火力を直に食らい、苦戦を強いられることに。
そんな中、この絶望エネルギーの影響は既にフィレマミア大陸周辺にも
影響が出ているようで...
---こちらはフィレマミア王都にやってきたホープヒルズ国王と妖精たち。
すると町のみんなが驚いていた。
「こ、これはこれは、ホープヒルズ国王?!!」
知っての通り、ホープヒルズ王国はフィレマミア王国の姉妹国。
ただその王都からは瞬間魔法などがない限り3日以上かかってしまうほど
遠く離れているのである。
「どうなさいました、お身体のほど、大丈夫でしょうか...?!」
フィレマミア王都にたどり着く頃には、とてもだるそうで、
今にも倒れてしまいそうだった。
「ちょっと国王!?そんなにしんどいのに無理してたの?!!」
魔王のエネルギーを知らない妖精たちにはわからない。
「し、仕方ないじゃろ...ハァ、ハァ...突然...身体が重く...」
そうして倒れそうになる。
しかし町のみんなが助けてくれた。
「とにかくまずはお休みを.......っ?!」
すると国王を助けようとした町のみんなまで苦しそうにしてしまう。
「み、みんな大丈夫?!!」
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その頃、ロンドとリアン、エルフ親子たちは家の中にいた。
「戻ってきてすみません。この子にはこっちのほうが居心地いいみたいで...」
「いいんですよ、母エルフさん。あなた方のおかげでこの町が
救われたんですからいつでもゆっくりしていってください。」
「ありがとうございます...。」
エルフ親子たちはこの家でダークネスウィング討伐成功のパーティーをしたあと
一度王都に戻ったのだが、息子エルフはあまりにもここのみんなといることが
楽しくて再び母エルフを連れて戻ってきた。
「ねえねえ、なんか外にいるみんなの様子が変だよ?」
外を見ていた息子エルフが唐突にそう言う。
「フィアラ...みんな...」
リアンはは心配そうに呟いていると、
窓の外を見たままの息子エルフが続ける。
「あれっ、隣の国の、国王陛下もいない?」
何っ、と外を確認するロンド。
そして妖精たちの姿も確認できた。
「行こう、リアン!!間違いなく何かが起こっているかもしれない...!」
扉を開け、外に出ていく2人。
しかしその瞬間ロンドとリアンは気を失いそうな重いエネルギーを感じる。
「っ...!エネルギーが、重い...?!」
リアンは重いエネルギーに怖気づく中、
ロンドは町中に聞こえるほど大きな声でこう叫んだ。
「みんな!!早く建物の中へ!!」
「どうして...」
「いいから急いで!!」
ロンドは近くに倒れる町の人たちを避難させ、もう一度みんなに叫ぶ。
「急いで、中へ...!!」
それを聞いてリアンや妖精たちが
なんとか人々を建物の中へ連れて行く。
もちろん、ホープヒルズ国王も連れて行かれた。
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「まずいことになってるな...」
ロンドはなんとか家に戻ると、妖精たちの母である
シャイニープリンセスに話を聞く。
「いや、私に聞かれても分からないわよ。なんか急に国王の身体が...」
「それもだけど、どうして国王陛下がここにいるのか教えてくれないかな。」
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「..と、まあそんな感じで
いきなり魔王の力で操られた国王のところに呼び出された私たちは、
正気を取り戻した国王を連れて戻ってきたって感じかな。」
シャイニーが簡潔に説明する。
「となるとディエルたちは今頃魔王城にいるはずなんだな?」
「うーん、断言はできないけど、確かにもうたどり着いていても
おかしくはないと思うわ。」
「フィアラ...みんな...」
「...うむ、大丈夫だろうか...って、今は勇者さま達を信じるしかないな。」
しかしその勇者さま達は強烈な魔王を前に苦戦を強いられていた...。
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「フハハハハ、貴様は人質だ。
足掻け、そして絶望するがいい、勇者たちよ!!」
ディエル、フィアラ、フィレッチェの3人は魔王の攻撃で
城の外へと放り出されてしまう。
そして残ったバーランドは、人質として牢獄に捕まってしまった。
「アンタ、こんな酷いことをして...一体何がしたいっていうの?!」
牢獄にいるバーランドが叫ぶ。
「ほう...?人間の分際で生意気なことを言うものだな。
よかろう、教えてやる...!」
そうして魔王は自分の目の前に大きな薄紫色の光の玉を浮かべた。
「人間など皆奴隷。貴様らの絶望エネルギーを手に入れることによって
すべての人間...いや、すべての世界を絶望で支配し、永遠に我が手の中で
眠ってもらうのだな...!!」
「ふざ...」
「ほう?」
「ふざけるな!!!」
そうして思いっきり持っていた剣を地面に叩きつける。
しかし牢の地面はびくりともしなかった。
「フハハハハ、そう、その意気だ。
すべての民に、逆らうことすら諦めるほどの絶望を与えることで
永遠に我が手の中で眠ってもらうことができるのだ、フハハハハハハ...!!」
「そんな...」
さっそくバーランドは魔王による絶望に巻き込まれてしまうのであった...。
---そしてこちらは一瞬の油断により
魔王城から追い出されてしまった勇者、ディエル。
どうやらまだ知恵の実の効果は切れていないみたいだった。
グツグツグツ....
「っ...しまった。もう少し反応が遅れていたら
溶岩にまっさかさまでした...」
洞窟に続く道のところに降りたので、溶岩による即死は免れた。
とりあえず上に戻るためにもこの洞窟を進んだほうが安全だと判断した。
---しばらく歩くと、先ほどまでの溶岩の熱さとは程遠い、
ひんやりとした空間に出た。
「ふう...ここは...涼しい...」
すると地面の隙間からキラリと光っている何かが見えた。
「これは...」
手で地面を探ってみるが、硬い石がゴロゴロしているようで
うまく掘れない。
「岩を柔らかくする魔法があれば掘り起こせそうなのだが...」
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一方、勇者さまとは別のところに飛ばされたフィアラとフィレッチェ。
この2人はそこまで離れておらず、すぐに合流することができた。
「大丈夫か、フィアラ...」
すぐにフィレッチェの回復魔法で動けるようになるフィアラ。
どうやらここまでは魔王の絶望エネルギーは届いていないみたいだった。
「ありがとう、フィレッチェ。」
そうして2人は辺りを見渡している。
「...随分飛ばされてしまったようだな。」
目の前にあるのは、火山の中央にそびえ立つ魔王城と
その周りを包囲するように燃えている溶岩。
「ここから魔王城に渡る道はないというのか...」
「けれどさすがに耐火の魔法で渡るには危険すぎるわね...」
するとフィレッチェは、ふと右側の洞窟に
キラリと何かが光っているのに気が付いた。
「...なんだ、あれは。」
他に行く当てもないのでとりあえずそこを目指すことにしたフィレッチェ。
「フィレッチェ?」
フィレッチェにつられ、後を追うことにしたフィアラ。
果たして、無事にみんなは合流し、魔王から世界を救うことが
できるのであろうか...
続く...
はじめまして、ルルンです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
気軽に反応を頂けると嬉しいです。
少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、
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