表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/52

#27 賢者の苦悩

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#27 賢者の苦悩


ダークネスウィングにさらわれて

魔王城で兄であるロンドに助けられるフィアラたち。

その後、ロンドと一緒に国王陛下にも話をつけに行く。


その後、ダークネスウィング率いる魔王軍の群れが町を襲いにくるが、

エルフ族と妖精(フェアリー)族による魔法薬のおかげで

無事に討伐に成功したフィアラたち。

吸収されていたフィレッチェも解放され安堵するみんなだったが

本当の戦いはまだ終わっていなかった。


ひとまずこの戦いの疲れを癒すためにロンド兄さんの家へ行くと、

そこには妖精たちもエルフたちもみんな集まっていた...


「お帰りなさい、そしてありがとう...!」


突然、持っていたクラッカーを鳴らし、自分で驚く母エルフ。


「あはは、これでようやく森の様子を見に行けるってことでね。」

ロンド兄さんが補足する。


「これでひとまず第一関門は突破ね...」

妖精の母、シャイニープリンセスも安堵の様子を見せる。


「皆さんのほうこそありがとうございます...」

リアンが丁寧に礼を言う。


「ええ、本当に。ダークネスウィングを倒せたのは

アイツを直接苦しめたあなたたちのおかげなんだからね...」


「いやあ、あなたたちがいなければ

妖精さんとも出会えてなかったんだからね...!」


お互いに謙遜するフィアラたち。


「...ええっと、水を差すようですまない。

そういうのは魔王を倒してからでないと...」


フィレッチェに言われ、複雑な気持ちになるみんな。


「ちょっと...!どうしてアンタはそんなに魔王討伐を急ぐの?!」

フィレッチェのほうを向いたバーランドに問われる。


「何を言っている!元凶である魔王を討伐せねば、

世界に平和は訪れないのだぞ!」


「それは分かってる!!けれど、せっかく大物を倒したときくらい

落ち着いたらどうなの!!」


落ち着く...

フィレッチェの記憶は小人族の長、ファンダーの言葉と重なる。


「......」


みんなに迷惑かけて、助けられて...

何もしていない自分がなんだか役立たずみたいで悔しかったから

魔王を討伐することで少しでもみんなの役に立ちたいという強い気持ちが生まれ

焦りが生じていたかもしれない...


すると、妖精さんのひとりが蜂蜜紅茶をフィレッチェに渡した。


「はい、どうぞ。焦っているときほど落ち着いて落ち着いて。」


するとフィレッチェは、泣きそうになる顔を抑えて

そのまま夜の町へと飛び出して行ってしまった。


「...フィレッチェ様...」


--------


ザー...

ザー...


月夜の海。優しい光が波の音を包む。

砂浜でひとり、うずくまっている男がいた。


「...さっきはごめん...」


バーランドがその男の元へと寄る。


「なぜ...なぜ謝る...」


その問いに答えず、ただ一緒になって砂浜に座る。


ザー...

ザー...


波の音だけが沈黙をかき消す。


「...私もねえ、そういうの分かるわあ。自分は何もできずに

助けられてばっかりになること、あるんだよねえー...」


手を後ろに組んで砂浜に転がるバーランド。


「でも困った時はみんなお互い様。私もコールの村では

ずっと何もできなかったし。」


バーランドの言葉に少しずつ耳を傾けるフィレッチェ。


「だから焦らなくてもいいんじゃないの?

助けた側も、アンタが喜んでくれたならそれが一番の報酬だと思うしさぁ。」


砂浜に転がったまま話を続ける。


「それでももし、恩返しがしたいとどうしても思うなら...

いつか自分の活躍できるタイミングで、返せればいいだけの話なんじゃない?」


そうして砂浜から立ち上がると、最後にこう言って

フィレッチェを見る。


「無理に今すぐ返そうとしなくても、いつか必ず来るってことよ!

その恩を返せるときがね...!」


月に照らされた彼女はなんだかとても儚かった...


--------


ロンドの家に戻るフィレッチェとバーランドの2人。

すると家ではダークネスウィング討伐成功の祝賀会が開かれていた。


「おっ、お帰りフィレッチェ様。」

ロンドは快く出迎えてくれた。


「なーなーぁ...!戦士ちゃんもこーっちおいでよーぅ...!」


そう言ってめちゃくちゃ酔って話しかけてくるタギョルの青年(仮名)。


「アナタ、仲間にまで変なこと言ったら

3日間くらい喋れなくしますからね...?」


「ひぃぃー、こっわーい...!」


やれやれと息をつくフィアラとそれを見て笑う仲間たち。


「...あっ、ほら...バーランドもフィレッチェさんもこっちへどうぞ...?」


リアンに呼ばれ、席に着く2人。

そして隣には息子エルフも座っていた。


「ねえ、君ってもしかして賢者なのか?すげえ!俺はじめて見た!!」

はしゃぐ息子を止めようとする母エルフ。


「いやいや問題ない。エルフ族も、はじめてのことには興味深々なのだな...。」

フィレッチェが言う。


「ねえねえ、どんな魔法を使えるのー?!」

さらに興味を持ってフィレッチェに話しかける。


「そうだねえ...基本の回復、攻撃魔法ならほぼすべて、

生活魔法としては魔物の気配を感知して位置を調べたり、

瞬間魔法で指定した座標まで移動したり...」


「へえー、そんなこともできるんだね!!じゃあこういうことはー?!」


息子エルフにおだてられ得意げになるフィレッチェ。

それからフィレッチェは息子エルフと魔法の話で盛り上がっていた...。


-------------------------------------------------------------------------


翌日。


フィアラが目を覚ますと、リビングにはロンドがひとり、資料を読んでいた。


「...んっ、おはよう。」


ロンドの隣に座るフィアラ。

そうして読んでいる資料を覗いてみる。


「おいおい。人の許可なく勝手に覗くなよ...

まあいいや、みんなが起きたらこの話するからな。」


---


しばらくして、バーランドやリアン、フィレッチェたちも起きてきた。


「おはようございます、皆さん。」

ロンドが挨拶する。


「さて、昨日はひと息ついたところで本題に戻ろうと思います。」

そうして資料を広げるロンド。


「昨日までにダークネスウィングの討伐とフィレッチェ様の救出に成功。

町を襲った魔物も我々とみんなの協力で片が付いた。」


うんうんと頷くバーランド。


「...ということは、しばらくは襲われる心配はないのでしょうか...」


リアンがロンドに問う。


「いや、分からない...けれど第一補佐官という大きな力を失った奴らは...」


「大変だぁ、ド、ドラゴンが現れたーっ!!」


話をしていると、町の見回りに行っていたロンドの仲間が

大急ぎで声をかける。


「...続きはあとだな。とりあえず様子を見に行こう!」


「はい、兄さん。」


-------外に出てみる。

すると、町の入り口のほうでそのドラゴンと戦っているのが分かった。


ゴォォォォ....


燃えていく野原。

そこに立っていたのは、黒光りしたダークネスドラゴンだった...


続く...


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ