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#25 絶望を乗り越えて

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#25 絶望を乗り越えて


ダークネスウィングにさらわれて

魔王城で兄であるロンドに助けられるフィアラたち。

その後、ロンドと一緒に国王陛下にも話をつけに行く。

大臣からの一言で、

ダークネスウィングはフィレッチェを吸収しているはずだと推測されたことから

吸収元のダークネスウィングを元に戻せばフィレッチェを助けられると考える。

ということでその吸収を解くための魔法薬を作ってもらうため

王宮に避難するエルフ族に魔法薬を作ってもらうようお願いするが

エルフ族にもその薬は作れなかった。

ただ、妖精(フェアリー)族と協力すれば作れるかもしれないと言われ、

さっそく笛で妖精(フェアリー)族を呼び出すのだがそこで衝撃の事実を

突きつけられてしまうのであった...


「...ライトニーが、死んじゃった...?」


未だに頭が追いつかないバーランド。


「よ、妖精族なら...復活の儀式が使えるんじゃないですか?!」


「残念ながらそれは無理。」


リアンの想いも虚しく、きっぱりとそう言われてしまう。


「...妖精族が復活の儀式を使うにはあくまで全員分のエネルギーが必要なの。

つまり分かる...?私たちシャイニー家のうち

ひとりでも欠けたら...私たちの復活の儀式はできないの...」


「そ、そんな...」


大きく肩を落とすリアン。


「...それに復活の儀式ができるのは亡くなってから1時間以内じゃないと。

私たちが発見した頃には既に手遅れだったのよ...」


リアンは涙目になってしまう。


「...」


本来の目的を言えずに気まずくなるロンドたち。

すると地上のほうから地面を揺らす大きな音がした。


ドドドドド....


「まずいです皆さん。ついに、奴らの進行が始まったみたいですよ...!」


ライトニーの死を悲しんでいる暇はない。

とりあえず今の状況を伝えるのは母エルフたちに任せ、

フィアラたちは外のみんなを守るため、応戦に向かう。


「できたら教えて!!私たちなんとか奴らを食い止めるから...!!」


---------------------


外に向かうと、さっそく町の入り口のほうが襲われているのが分かった。


「ヒャーッハッハ!勇者なき今、残るは雑魚(ざこ)(くず)だけ!!

さっさと終わらせて、絶望でお前たちを支配してくれるわ!!」


そう言って飛びながら魔物(モンスター)を引き連れて

町の壁を攻撃するダークネスウィング。


「てやーっ!!」


するとそこに現れたのは、

壁を攻撃するブジェーウッドを蹴り飛ばすリアン。


「...はあ?なんでてぇめがここにいるんだよ!!」


めちゃくちゃ不機嫌そうに叫ぶダークネスウィング。


「おりゃーーっ!!」


反対側の壁のほうを襲うクレイジーホースを剣で切り裂いてゆくバーランド。


「てぇめら...もう一回死にでえのか?!あぁ?!」

そう言ってブラックホールのエネルギーを溜めようとするダークネスウィング。

その詠唱中に大きな火の玉が飛んできた。


じゅーっ!


「チッ...邪魔すんじゃねぇーーー!!」


詠唱を辞め、フィアラに向かって急降下するダークネスウィング。


そのままフィアラに攻撃をしかけようとしたとき、

ロンドがダークネスウィングの羽を切り落とした。


「ぅなっ...!!」


ジュドドーン...


攻撃に失敗し、地面に叩き付けられるダークネスウィング。


「許さん...てぇめら、許さんぞ!!!!」


しかしすぐに魔力で羽が回復し、すぐさま飛び去ってしまった。


「兄さん...!」


フィアラは自分のほうよりも町のほうを見てから言う。


「兄さんは急いで町のみんなを避難させて!!」


「いや、その必要はないみたいだぜ、妹よ...」


えっ?とフィアラは後ろを見ると、家に引きこもって

震えていた町のみんなが外に集まって魔物(モンスター)のほうを見ていた。


「ありがとよ、ロンドたち。おかげで俺たちも自分らで町を守らなきゃって

気づかされたよ...!」


「そういうこと。ここからは僕たちも一緒に戦うよ!!」


そうして希望を失って働かされていた町のみんなが

町に侵入してきた魔物たちを攻撃し始めた。


「てぇめら...次から次へと...ンゴオオオオ!!」


それを気に食わないダークネスウィングは、さらに力を増幅させて

上空を飛び回る。


「フンッ。ここまで俺様をイラつかせたのははじめてだ。

もうお前らなんていらない、あの世で俺様に逆らったことを

後悔するんだな!!」


そうして町の上空に大きな魔力弾を溜めるダークネスウィング。


「兄さん!こっちは任せたわ...!」


「おうよ!」


--------------


急ぎ、王宮のテラスへと向かうフィアラ。

そこからなら魔力弾を止める攻撃が当たるかもしれないと思ったからだ。

それに気づいたリアンは戦うのをやめ、フィアラの手を握る。


「なんで...!なんでまたあなただけが犠牲になろうとしてしまうの...!!」


魔力弾の攻撃を止めなければ間違いなく町は崩壊する。

しかし魔力弾を防ぐには攻撃の(おとり)が必要である。


「...それってつまり、町のみんなが死んでしまってもいいっていうわけ?!」


強い口調に何も言い返せないリアン。

するとバーランドも戦いを抜けてやってきた。


「あっちはロンドさんとその仲間たちに任せて...って

こんなときに何してるの!!」


フィアラを握るリアンの手を思わず外してしまうバーランド。

それを機に、フィアラは急いで王宮へ向かおうとする。


「や、やめて...これ以上...私から何も奪わないで!!」


リアンの声に足を止めてしまうフィアラ。

そして戻ってきてリアンに抱き着くと、


「リアン...大切なものを守りたい気持ちは私だって同じよ...」


そう呟いてすぐにまた王宮のほうへと走り去って行った。

走りながら上空を見つる。


「さ、こんなところで止まってないで私たちもフィアラの応戦するわよ!!」


そう言ってフィアラを追いかけるバーランド。


「そうよ...私が彼女(フィアラ)を、絶対に守り抜かなきゃ...!!」


-------------------------------------------------------------------------


フィレマミア王国の王都で激しい戦いが繰り広げられている頃、ディエルは

ホープヒルズ王国の王都にたどり着いていた。


「王都、王都ー!!」


いよいよ王都に入ろうとするのだが、町の様子は少しおかしかった。


「...チッ、なんでお前がここにいるんだよ、この裏切り者!!」


突然、門番に蹴り飛ばされ、町に入れなかったディエル。


「イテテ...おい、何すんだよ!」


「邪魔だ、消えろ!」


とんでもない暴言で元勇者を罵倒する兵士。


「なんでだよ、俺はただ...」


すると中級魔法の氷で固められて動けなくなってしまった。


「おいっやめっ...!」


「閉じ込めておけ!!」


「ははっ!!」


そのまま氷が溶ける前にロープで縛られ、牢獄に捕まってしまう。


「残念だぞ、勇者よ...」


するとどこからか声が響くと、目の前に国王の映像が映し出された。


「おいっ!もう俺は魔王から金をもらったんだぞ!!」


すると国王は言う。


「だからじゃよ。ここはもう、貴様の知っているホープヒルズ王国ではない。」


「それじゃあ、道間違えたってことか?」


「...おもんないわ、このアホーッ!!」


「ぎえーっ?!」


またしてもディエルのことを罵倒する国王。

果たしてこの国はどうなってしまったのか。

そして、フィアラたちは無事町を守ることができるのか。


続く...


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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