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#20 ダークネスウィングの脅威

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#20 ダークネスウィングの脅威


魔王討伐に向け、道中にあるコールの村を訪れたディエル一行。

無事、大気汚染から村を救うことには成功したのだが、肝心の勇者さまが

この大気汚染の間にさらわれていることが判明。

さらわれたのを目撃したのは妖精ライトニーしかおらず、探すことも難しい。


そんな中、ライトニーの唯一の手がかりであるエビフィレオ、という言葉から

フィレッチェが関与している可能性があることが判明する。

そこで、前回エビフィレオ...と出会ったであろうあの森へと向かうことになった

フィアラ一行なのであった...。


話がまとまった日の翌日、いちど王都方面の入口で挨拶するみんな。


「わかった、またここに戻ってくるのじゃな。」

例の森へは少なくとも一晩はかかるほど離れている。


「どうかお気をつけて。」

イントも丁寧に挨拶する。


馬を連れて、来た道のほうへと歩き出した。


--------


しばらく進むと、シルバーウルフやもくもく蜘蛛が現れた。


「てやーっ!!」


リアンが活躍し、特に苦戦することなく突破していった。


「...あのー、私だって戦えるんですけど...!」


道中そんなことを言いながら進むバーランド。


「そ、そうですよね...けどこれくらいの敵ならさっさと倒しちゃったほうが

いいかなーって...」


---そうして日が暮れ、目的地まであと少しのところまで来た。


「結構遠いわね。私、ずっと飛んでるから疲れちゃった...」

一緒について来たライトニーも疲労を感じる。


「そうね、今日はここで泊まりましょう。あと少しだけど

あんまり無茶しないほうがいいわ。」

フィアラの判断で今日はここで休むことになった。


-------------------------------------------------------------------------


翌日。


何体かのシルバーウルフたちを蹴散らすと、いよいよディエルがフィアラに

落とされた崖が見えてきた。


「戻ってきたわね、ということは、この辺りだったはず...」


するとライトニーが木々を確認する。


「...ええ、これは私が復活させた木々よ。」


やったあ、と喜ぶリアン。


「あったあった。これね!」

先に進んだバーランドが焼けて崩れた小屋を発見する。


「ねえバーランド。その辺りに何かない?

例えばフィレッチェの荷物の一部とか...」


「あ、あったよ!!」

秒でフラグ回収。


「えっ?嘘?例えばで言ってみたんだけど...」


バーランドのほうを見ると、焼けたガラクタの中から

確かにフィレッチェの荷物であるバッグが出てきた。


「うわあ...不思議ですねー...」

これだけ燃やされたり放置されたままだというのに、

傷一つついていない、綺麗な状態のフィレッチェのバッグ


「...待って。このバッグ、何かおかしい!」

ライトニーがそう伝えると、上から突然真っ黒い稲妻が落ちてきた。


ドドドドドドドドド!!!!


「わあっ?!!」


「ヒャーッハッハ!来た来た。まさか本当に引っかかるなんて!!」


空から現れたのは、例のダークネスウィングだった。


「あっ、、、!こいつが多分ディエルを持って行ったの!!」

ライトニーがそう叫ぶ。


「持って行ったとは失礼な!正確には自ら差し出したから、

しょうがなーく、持って行ってやったんじゃないか!!」

どっちにしろ持って行ってることに違いない。


「何なのコイツ...

ブラックウィッチとは比べ物にならないくらい、魔力を感じる...!」

フィアラが怖気づく。


「ヒャハハ!!そうだろうそうだろう!

何せ超強力な魔力を吸収しているからな!!」


そう言ってゲラゲラ笑っている。


「何なの...アイツ...

上級冒険者たちでも勝てるかどうか分からないくらい強力な相手みたいね...!」

バーランドも怖気づく。


「残念だが、今頃勇者さまはウキウキ気分で王都へお帰りだぜー?

だが念のため、ここにも罠を置いておいて正解だったぜ、ヒャーッハッハ!」


まだ何もしていないくせに勝ったように強がるダークネスウィング。


「このっ...!さっさと降りて来なさいよぉっ!!」

怖気つつも、戦おうとしているバーランド。


「そうですねぇ。貴様らのような優秀な人材は、早いところ奴隷に持っていくと

しますかぁ!!」


ダークネスウィングは天に拳を上げると、呪文を唱えはじめた。


「黒き闇よ、我が天の風を集めたまえ...ブラックホール!!」


ズゴゴゴゴゴゴ!!!!!!


ダークネスウィングの唱えたブラックホールは、木々を大きく揺らし、

その根っこごと破壊してゆく。


バキバキバキバキ....!!


「っっ!!何なの、この強さは....!!」

バーランドがブラックホールに飲まれそうになる。


「みんな!!大丈夫?!!」

妖精の結界でバーランドに近づこうとするライトニー。


一方、フィアラは

結界魔法でリアンを保護しながら引っ張られないように耐える。


「...しぶといですねぇ、なら、これならどうかな?!」


両手に2つの小さめなブラックホールを召喚するダークネスウィング。


「これで終わりだぁ!」


そうして2つのブラックホールを力強く押し集め、フィアラたちめがけて

投げつける。


ギュー....


ドッガーーーーーーーーン!!!!!


森があったところはおろか、崖までも崩してしまうほどの大爆発を引き起こす。


「ヒャーッハッハ!大したことないな!!」


そうして消失した森へと降り立つダークネスウィング。

すると...


「...何っ...!」


あれだけの衝撃を受けてまだ、息があるフィアラ、バーランド、リアンの3人。


「っ....!」


「わかったわかった。悪かったな、ちょっとやりすぎたみたいだ、な!

しょうがない、大人しく俺様の部下になるなら命だけは許してや、る、よ!」


ここにきてからかいはじめるダークネスウィング。


「でも、断ったらどうなるか、分かってるよ、な?」

そう言って崩れそうな3人を運んでしまうダークネスウィング。


「ヒャーッハッハ!これで全員奴隷だぜ、これでいよいよ魔王様の力も

溜まってきそうだな、ヒャーッハッハ!!」


こうして3人は、ダークネスウィングに連れ去られてしまったのであった...。


---一方、勇者さまは...


(カネ)だ金だ金だーっ!」

ダークネスウィングの言う通り、ウキウキ気分で王都へ帰ろうとしていた...?!


続く...


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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