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各話の感想と振り返り

 ここでは、連載されたマンガ各話についての感想も交えた振り返りを簡単に行いたいと思う。


 マンガ家さんに「デュフフ。二ページ目の××が▲▲ですな。堪りませんぞ~」なんてコメントを送るのは気持ち悪すぎるので、黙っておいたあれそれをちょっとだけ発散したくなったのだ。コミュ障で無知な上に気色悪いなんて、救いようがなさ過ぎるし……。


 

 ****



 1話:魔王様、「責任取ってください」は求婚の言葉ではありません!

(https://ncode.syosetu.com/n9153hp/)


 連載号:2022年10号


 あらすじ:難聴系魔王に振り回される大聖女のラブコメ。


 のっけからトラブルの話で申し訳ないが、この作品にはコミュ障的に色々と翻弄されたのでそのことを書いておきたい。その名も「タイトル事件」。


 一度目は8月上旬、連載全体の構成が決定したと連絡があった時のことだ。実は5月に打診があってから今まで、どの作品をコミカライズするか固まっていなかったらしい。


 今回は、その内容が決まったというお知らせだった。5月時点で名前が挙がっていた三作品から削ったり増やしたりで、全部で五作品に増えていた。


 もちろんそのことも充分注目すべき事柄だけど、他にも気になることがあった。


「1話のタイトルが違う……」


 1話は「魔王様、「責任取ってください」は求婚の言葉ではありません!」というタイトルのはずが、それが別の題名になっていたのだ。


 何があった!? と混乱せずにはいられなかった。


「もしかして作品名の変更があった!? でも、それなら連絡が来てるはず! 見落としてた!? 急いでメールのチェックを……。……ダメだ! どこにもそんな話は見当たらない! ど、どうしよう、編集者さんに確認しないと……」


 慌てふためきながらも、コミュ障は「先方に連絡を取る」ということを考えただけで怖じ気づいた。


 でも、放っておいたらこのままの作品名で連載されてしまうかも……。そうなった時のモヤモヤを考えたら、ここはあれを発動するしかない。切り札、「やればできるコミュ障」だ。


 ガクガク震えながらメールを送る。それにしても、メールって本当に素晴らしい。コミュニケーションツールが電話と対面しかなかったら、いくらやればできるコミュ障でもMP切れで八方塞がりになっていただろう。


 編集者さんからメールの返信が来た。どうやら向こうの入力ミスだったそうで、タイトルに変更はないらしい。一安心だ。


 しかし、コミュ障を次なる試練が襲う。


 1話のロゴ確認の時だった。


「間違ったタイトルの方でロゴが作られてる……」


 呆然となった。同じことを二回も指摘するの……? ものすごく申し訳ないし、コミュ障的にハードルが高いんですけど……?


 それに、もうロゴが出来上がっているのに直してもらうのは無理だろう。それでも念のために「変更があったのなら、このままでも構いません」という内容のメールをビクビクしながら送った。


 それから数日後。送られてきたのは、正しいタイトルに修正されたロゴだった。作り直してくださったんですか! 本当にすみません……。


 でも、これ以上はおかしなことは起こらないに決まってる。


 そう思って私は胸をなで下ろした。


 ……バカめ、油断したな! 二度あることは三度ある。それは、コミックスの全体の構成を確認していた時の話。すっかり忘れていた頃に奴はやって来た。


「収録作品欄に書かれている1話のタイトルが違う……」


 絶望だ。笑いたくなった。タイトルミスはこの話のお家芸なのか? 倒しても復活するなんてゾンビか、あなたは。


 なけなしの勇気を振り絞り、修正依頼。コミュ障は力尽きた。


 こうなってしまった原因は何となく想像がつく。実はこの作品、「なろう」に投稿してから何回かタイトルを変更しているのだ。多分、というか絶対にそれが影響している。紛らわしいことをしてしまい陳謝します……。


 気分を変えて、作品の感想でも書こう。


 1話目ということで、扉絵もカラーで豪華だ。ヒーローのキャラデザはワガママを言って、角の形状を縦に伸びているものから羊のように横に広がるものに変えてもらった。


 その際、「画像検索で見つけてきた他作品の角キャラでイメージが近い人物」を伝えた結果、見事に脳内イメージと合致する形に……! 無茶ぶりを聞いて下さって本当にありがとうございます!


 また、ヒーローの名前に関しても、マンガ家さんが元ネタの音楽家を言い当ててくださって楽しかった。


 マンガ家さんの趣味が舞台鑑賞で、音楽を題材にした作品も描いていらしたので「もしかしたら分かるかな~」とは思っていたけど、本当にそうなるとは。


 と言っても、特にキャラクターのイメージには反映させていないので、スルーしておいても問題はないところだったりする。


 一方の主人公は、ねじりパンみたいな髪型がお気に入り。「くるりんぱ」というのだそうだ。結び目につけたアクセサリーも可愛らしい。


 そしてなんと言っても、原作では主人公がちょっと言及するのみだったデートシーンがしっかり追加されている! 私、ニタニタしてしまいましたよ……!



 ****



 2話:婚約破棄されたから、悪役令息と契約結婚して悪女となりました

(https://ncode.syosetu.com/n5589hp/)


 連載号:2022年11月号


 あらすじ:気弱な令嬢が、悪女になるという契約の元に結婚する話。


 またしてもマンガ家さんに無茶を言って、主人公をまな板にしてもらった。と言っても、最初に見せていただいたイラストも、そこまで大きくはなかったけれど……。ちゃんと可愛いのにイモっぽさを感じられるデザインは感動ものである。


 ドレスのデザインもたくさん考えてくださった。主人公の成長っぷりを視覚的に表現するためだそうだ。これぞマンガならではの手法。


 主人公がヒーローを「けだもの」呼びするシーンが気に入っていたので、マンガの方でもあって嬉しくなってしまった。


 悪女になった主人公の美しさは素晴らしい。「ヒールターン」というのだと物知りなユーザー様が教えてくださった。そばかすもセクシーに見える。うっとり。


 そんな主人公のビフォーアフターが見られる扉絵は、まさに両手に花といったところだろう。


 初夜のシーンはセリフが大幅に加えられ、大人な雰囲気で読み応えたっぷりになっていて変な声を出してしまった。



 ****



 3、4話:淑女のふりをした悪女、王太子のお飾り婚約者になりました

(https://ncode.syosetu.com/n8007ho/)


 連載号:2022年12月号、2023年1月号


 あらすじ:悪女の本性を隠し持つ令嬢が、宮廷内の権力闘争を強かに生き抜く話。


 一話に収めるには文字数が多いので前後編に別れた作品。そういうのもありなのか……。


 扉絵は前編と後編で物語性を感じられる仕様が素敵だ。主人公の髪型がフレンチクルーラーみたいで美味しそう。


 あと、四白眼がとても似合う。本当に似合う。ネームの時点ですでに似合っていた。


 ヒーローのキャラデザのメモに「腹黒」と書いてあったのには笑ってしまった。意識していなかったけど、確かに腹は黒いかも……。目元が綺麗なデザインなのが嬉しい。敵の女性も美人にデザインしてくださったので、画面がとても華やかだ。



 ****



 5話:殿下にキスされたら、隠れた才能が開花しました

(https://ncode.syosetu.com/n9226hr/)


 連載号:2023年2月号


 あらすじ:婚約者のために一花咲かせたい令嬢の話。


 ヒーローが可愛い……!


 でも、可愛いだけじゃない。可憐でありつつも、ちゃんと男性だと分かるキャラデザなのだ。


 コミックスのカバーの男性キャラ大集合の絵を見た時も、私が真っ先に思ったのは「ヒーローが可愛い!」だった。作中の舞踏会の場面では、アクセサリーもつけて可愛さに磨きがかかっている。


 キーアイテムの「魔法の花」も、色々と試行錯誤を重ねてデザインしていただいたらしい。お花のモデルとして色々な植物名を提示され、画像検索が捗った。


 ちなみに私の想定ではアジサイだったのでそうお伝えしたら、見事にイメージ通りのお花を描いてくださった。


 扉絵はこの作品が一番気に入っている。ラストシーンの繚乱の美しさには感嘆してしまった。


 それから、最後に重要な点をもう一度言っておきたい。ヒーローが可愛い!



 ****



 6、7話:婚約破棄されたら、妖精とおしゃべりできるようになりまして……

(https://ncode.syosetu.com/n4691hr/)


 連載号:2023年3月号、4月号


 あらすじ:純真な令嬢とツンデレ気味の妖精が心を通わせていく話。


 連載版でしか見れないものの、ロゴの妖精のシルエットが愛らしい。ヒーローの髪の長さの関係上、膝を折ると地面に毛先が着くのが好きだ。


 コマの外に広がる空や海の作画の綺麗さも印象に残った。水滴も効果的なアイテムとして使われていて、全体的に「水」が美しく描かれていると思う。


 サブキャラも多いけど、皆素敵にデザインしてくださった。主人公の服がエプロンドレスなのを見た時は、「そう来たか!」となってしまった。愛くるしくて幼さを感じられるデザインも想像していた通りで嬉しい。


 あるシーンでは画面にいるのに意図的にヒーローが描かれていなくてゾワゾワした。ラストの大ゴマも爽やかな読後感を提供してくれている。

「ワガママ」だの「無茶を言った」だのあっさりと書いたので、「ファッションコミュ障か?」と思った方もいらっしゃると思いますが、きちんと伝家の宝刀は抜いています。

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― 新着の感想 ―
[一言]  ロゴ。確認してきました(笑)  見比べ、楽しいです。
[良い点] 確認作業は大切ですね…… でも何度でも蘇ってくるゾンビとたとえるのは笑いました。 放置していたら間違いなく、ハッピーエンドで終わったはずの映画のエンドロールで主人公たちが襲われるような、最…
[良い点] こっ、こんなに大きな試練を乗り越えてらっしゃったなんて(ノД`)・゜・。 三羽様のピュアさが胸をうちます!! タイトルの修正依頼、お疲れ様でした。ロゴは確かに「ぎゃあああ、なぜ気づいた自分…
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