表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悦ばしき入城  作者: maru
1/10

1.プロローグ

1547年、フランス。国王アンリ2世の戴冠式をひかえ、ランスの町は準備に忙しかった。美しい少女マリーにも、ある役割が与えられる。

 ええ、アンリ様のお姿はまことに立派なもので、国王として戴冠されるにふさわしく、威厳に満ちあふれておられました。


 ただ、ランスへお越しになるのが、寒さ厳しい2月になってしまったのは、残念なことです。数年来、ユグノーたちとの戦が激しさを増すなか、日取りを選ぶのも苦労されたのでしょう。私どものような身分の者のあずかり知らぬことではございますが……。


 ああ、そうでした。アンリ様のことでしたね。私の(・・)アンリ様――年老いた女の語ることゆえ、思い上がった呼び方ですが、お許しください――国王陛下のお父上にあたる私のアンリ様にお目にかかったのは、7月も末のこと。大変暑い夏でございました。もう30年近く前のこととなります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ