君と生きたい青春
夜何気なく近くの川を散歩していた
朧月だったけど星は出ていて綺麗だった
そろそろ帰ろうかと思っていた時君がいた
ある日の夜君が橋から飛び降りた
月は雲に隠れて朧月夜だったが星は綺麗だった
橋から落ちている君はどんどんスピードを上げて川に突っ込んだ
すぐに君は川から出てきて光がキラキラと指す街に戻って行った
それが僕と君の最初で最高の出会いだった
僕は覚えているよ
君がとても綺麗な顔で笑っていた事を
僕は恋をした。
2度目の恋だ
でも、初恋より衝撃的な出会いだったせいか夢でも日常でも君を思い出してしまう
あの衝撃を受けた次の日僕は近くのコンビニにいた
何も欲しいものは無かったが君がもしかしたらプラっと現れるのではないかと思って来てみたがやはりそう簡単には出会えない
意味もなくおにぎりを買いコンビニを後にした瞬間目の前の交差点に君がいた
君はとても美しい笑顔でこちらを見ていた
コンビニと交差点まで10メートル、少し近付いて君に話し掛けてみようかっと思っていた時
君は歩き出した
赤信号を
左から法定速度を少しオーバーしたトラックが走って来ている交差点を歩き出した
僕は無我夢中で走り出した
何も考えてない、考えられなかった
トラックは気が付いていないのかスピードを一切緩めることなく交差点に近づいてくる君はトラックが通る道の真ん中で止まった
僕の時間が長く感じる少しでも早くもっと早く君を助けようとした
君はまたこちらに笑顔を向ける
少し君の笑顔が怖かった
君との距離が近づくに連れてトラックと君の距離も近づく
僕は今までで1番速く走った大袈裟かもしれないが風のように走った
君とトラックがぶつかる1秒前僕が君を突き飛ばして交差点を出た
その時の僕はきっと混乱していたんだと思う君への初めての言葉が
「おにぎり一緒に食べない?」
だったのだから
君はつまらなさそうな顔をして
「ツナマヨなら食べる。」
って言った
僕は緊張が解けたのか腰が抜けたように座り込んだ
トラックは気が付かなかったかのようにそのまま走り去ってしまった
君に手を貸してもらい立って少し先にある公園に行った
ツナマヨおにぎりを渡しながら君は何でトラックの前に出たの?昨日も橋から飛び降りたよね?っと聞くと君は死なないから死にたいと正直僕には訳が分からない事を言った
「じゃあさ、僕が君を死なせないようにするよ。」
って言うと君は悪そうな笑顔で
「じゃあどんな手を使っても死んでやる。」
宣戦布告された。君からしたらゲーム感覚なのだろう
少し話をして君が死のうとするゲームのルールを決めた
1.必ず僕の前で死のうとすること
2.他の人を巻き込まないこと
3.君が死んだら君の勝ち1ヶ月生きていたら僕の勝ち
かなりシンプルなルールだがやはり僕はバカになっていたらしい好きになった人と出会う回数を増やせるようにとこんなのを思いつくなんて……
その日僕と君は知り合いになった
死にたい君を生かす為に
読んでいただきありがとうございます
初めて書くのでこういうのでいいのか分からず書いてます。
簡単な感想でもなんでもいいので何か一言書いてくれると嬉しいです