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ボロンもあるよ⭐︎

俺の名前は勃起信太(ぼっきしんた)

ごく普通の高校に通う高校2年生だ。

…とか言ってもう1年は学校に行ってないんだけどな。

俺はこのふざけた名前のせいでボッキしてるだのなんだの言われて周囲にいじめられてきた。マジでどんなことしたらこんな名字が付くんだよ…おかしいだろ…


「信太…あんた今日も学校行かないの…?」

「行くわけねえだろババア!俺は小中高とずっとイジめられてんだぞ!あんたが親父と結婚して勃起の姓を授かった時点で俺の人生は終わってんだよ!!!」


吐き捨てるように母に当たり散らす。

母も毎日変わらない俺とのこのやり取りにウンザリしているのか、返答すらしない。


俺の父の名前は勃起万(ぼっきよろず)

小さい頃はボッキマンと同じようにバカにされていたらしい。

だがそんな中でも父は有名進学校に行き、東京帝王大学(通称どうてい)を卒業して超大手商社で代表取締役をするまでのし上がっている。


「俺と一体何が違ってたんだよアイツは」


そんな言葉が知らぬ間に口から溢れ出ていた。


「どうしてか知りたいか?」

「?!」


背後から急に声をかけられる。


「親父?!お前なんでこんな時間にここにいるんだよ!今仕事の打ち合わせでシンガポールにいるって…」


「愚息が家にずっといて母さんを困らせてるって聞いてな、様子を見にきた」


「ッッ!こうなったのもお前のせいだろッ!名字ぐらい変えさせろよッ!」


「まぁそういうなよ。俺もお前と全く同じ状況だったよ。俺はお前の祖父…勃起珍珍のことを同じように恨んでいた。だがな、ある日を境に周囲が俺に向ける目が変わった。」


「…ある日…?一体何が…」


「今から俺が言う通りに頭の中で念じろ。"珍出ずる処の天子。朕を珍勃するところの天子にいたす。つつがなきや…」


「珍出ずる…ってなんだよ!親父言ってる意味が…あれ…頭が急に…」


「…お前なら俺や親父のように成功してくれると信じている。健闘を祈るぞ…信太…」


俺は気を失った。

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