第54話【動機】
前回のあらすじ
青春する顆粒
病院の病室で一人眠る禍蜻蛉。
病室のドアが開かれる。
そして一刀の元に刃が眠っている禍蜻蛉の元に振り下ろされる。
ざしゅ!!とベットが切り裂かれる。
禍蜻蛉は咄嗟に避けたのだった。
「・・・なん・・だ?」
禍蜻蛉を襲ったのは三葉虫の様な怪人だった。
「怪人・・・?何の用だ?」
『お前、怪人だろう?』
「・・・だったら何だ?」
『怪人を殺しに来ただけだ』
「・・・・・何で俺が怪人だと分かった?」
観念して質問する禍蜻蛉。
ナースコールは既に押した、こちらに来れば怪人の処分をして貰える・・・
病院等の重要施設には怪人襲撃の際には様々な対策をしている所も多い。
時間を稼げば大丈夫、と禍蜻蛉は思っていたが、そんな事は知らんと目の前の怪人は
剣を此方に向けて突撃して来た。
「ってヤやべ!!』
窓から飛び降りる禍蜻蛉、するとその姿が蚊を模した怪人に姿が変わる。
蚊と違うのは左腕にも鋭い針の様な器官が有ると言う事と人型、そして目が赤い事である。
羽ばたいて空を飛んで逃げようとするも、怪人に羽を切り落とされ二人共落下する。
『ぐっ・・・!!』
その場から逃げる禍蜻蛉、病院近くで戦うのは危険と踏んだのだ。
近くに有った雑木林に逃げ出した。
『・・・・・追いかけて来るよな・・・もう一度聞く、何で俺が怪人だと分かった?』
目の前の怪人に問う禍蜻蛉。
『ファンクラブ会員を襲っていたのが蚊の怪人だからだ』
『・・・何だと?何故分かったんだ?』
『お前が昨日殺したマツさん、彼が情報を集めていたんだよ』
『死んでからもウザい奴だな・・・それで?何で蚊の怪人が俺って事になるんだ?』
『お前が急性アルコール中毒で倒れたからだ』
『・・・なるほど・・・飲み会でアルコールを摂取した連中の血を吸って
急性アルコール中毒になった、と推理したのか、穴だらけだな』
『お前の最近の小説と一緒だな』
『てめぇ!!ぶち殺すぞ!!』
『こっちも聞きたい事だ有る』
『んだよ!?』
『何故、ファンクラブの会員を殺して回った?
恐らく自分を非難されたからだろうと言うのは何となく想像が着く
だが二次会の飲み会に来た全員に悪く言われたと言う事は無いだろう?』
『あぁ、それか・・・・・お前さんの言う通り
俺の小説を馬鹿にしやがったからファンクラブの連中を殺して回ったんだ
だが昨日はちょっと事情が有ってな・・・』
『事情?』
『教えてやるよ』
次回【身勝手な理由】




