第130話【傍にいるよ】
前回のあらすじ
怪人キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
興亜は放課後の教室で一人スマートフォンを見て震えていた。
「興亜君? 如何したんですか? 帰らないんですか?」
羊が廊下から声をかける。
「羊・・・これを見ろ」
「?」
興亜は羊にスマートフォンを見せる、 そこに映っていたのは根古の死亡記事。
「嘘・・・おじさんが!?」
「あぁ・・・葵が孵って来た時、 一体如何すれば良いんだろう・・・」
「・・・・・興亜君」
興亜の前に顔を近づける羊。
「私が居ますよ」
「羊?」
「彼女が居なくても、 私が居ます、 私が傍にいます」
「・・・・・羊・・・・・」
顔を近づける、 吐息が当たる程に近づく羊。
「・・・・・駄目だ」
近付く羊を制する興亜。
「葵は裏切れない」
「・・・・・ははは・・・そうですよね、 ごめんなさい
忘れて下さい、 じゃあ!!」
その場を走り去る羊。
「あ・・・おい・・・」
手を伸ばす興亜。
「・・・・・」
そして力なく手を下ろす。
「くそ・・・・・一体何が起きてるんだ・・・」
興亜は六頭の電話番号にコールした。
『もしもし、 六頭ですが』
「六頭さん? 興亜です」
『・・・・・あぁ、 学生さんですね、 如何しましたか?』
「葵の父さんが死んだ件についてですが・・・」
『何か分かったのですか?』
「いえ・・・一体何が起こっているのかと・・・」
『さぁ・・・私は探偵でも警察でも有りませんし・・・良く分からないですね・・・
あ、 すみません、 今忙しいのでこれで失礼します』
「はい、 こちらこそすみません・・・」
電話が切れる。
「・・・・・葵・・・・・」
「呼んだ?」
俯いていた興亜が顔を上げ声のした廊下を見る。
そこに立っていたのは他ならぬ葵だった。
「・・・・・あ、 葵・・・なのか?」
「うん、 そうだよ、 君の恋人の葵だよ」
にひひと笑う葵。
「本当に・・・葵なのか?」
「しつこいね、 葵以外の何に見えるって言うの?
君の視力は右左2.0でしょ? それとも少し見ない間に視力落ちたのかな?」
「お、 おう・・・葵、 お前の父さんが・・・」
「如何したの?」
「・・・・・怪人に殺された」
「うん、 知っているよ、 と言うか私が殺したし」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
間抜けな声をあげる興亜。
「・・・・・今なんて言った?」
「私が殺したと言ったんだ」
次回【最後の挨拶】




