始まりと転移そして、地獄へ
(どうして、こうなった?)
俺は、紫色と闇の狭間でそう思った… ナニ?
世間にいる痛い厨二の人とか思ってるって⁈
そう思うのも仕方がない。だって明らかに言ってる
事が厨二の人だもんね。しかしながら事実なのだよ。だからそれを言われても仕方がない…と、話を一から説明しよう。
―始まりは四時間前…正確には四時間半くらい前―
俺こと上倉ユウイチは、登校の時に妹と一緒に神社に来ていた。まぁサヤカがおみくじを引きたいと言ってきたからだ。ここの神社はおみくじが大吉から凶までとまぁまず分かりやすい結果が出るところだ。
「わぁ大吉だ‼︎ 見て見てユウ兄ちゃん大吉でたよ!」
「良かったな、じゃあ次は俺の番だ」と、まあいつも通りの感じだった。そう、この時までは…
「ハイ…⁇⁇⁇」出てきたのは凶だった。
(おかしい。絶対におかしい。)そうなのだ。この俺こと上倉ユウイチは生まれてこのかたどんなに良くても中吉まで、またどんな悪くても末吉までしか出たことがないのだ。
その瞬間とてつもなく嫌な予感がした。とっさに、
「ちょっと俺もう一回やってみる」と言いもう百円入れていた。結果は…大吉だった。
「わぁユウ兄も大吉だね!」
「ソウだな」
「よし、今日の運はバッチリ! 学校行こう」
と、俺は腕を引かれながら学校へ行った。
―約二十分後―
とりあえず、あれから妹を学校まで送り、俺も学校の前まで来た。
「おはよう」
「おはよう」
「なぁ〇〇の新シリーズ出たの知ってるか⁈」
「今日一限何だっけ?」
「たしかECだったはず」
「まじかー。最初からあのテンションとか辛いんですけどー。」
「宿題のノート見せてくれない?」
と、まぁいつも通りの朝である。
(何もなければいいんだけどな〜)
ここにいる約一名を除いては。
―昼休み―
とりあえず後は午後を待てばいい状態にするためロッカーに教科書を取りに行き、授業五分前になった。
ここに来て俺の予想は見事に的中する。
《こんにちは、異世界の少年少女諸君!! 僕はこことは違う世界にいる神の一人だ。いきなりだけど君達を異世界に転移させてもらうよ。 あぁー言っておくけど君達に拒否権はない。じゃあ時間もあまり無いからさっさとやっちゃうよ〜》
ハ?⁇⁇⁇⁇
はぁぁぁ?
えっ、どういうこと?
俺たちは考える間も無く、この日地球から姿を消した。
それから少しして、神と名乗る奴の話を聞いていた。
《つまり、君たちにはこれから行く世界の平和を取り戻して欲しいんだよ。》
「そんな勝手だ」
「地球に帰してよ‼︎」
「なんでそんな事しなきゃならないんだ!」
「ふざけんな!」
と、まぁ当然のように文句を皆さんは言っていた。
ここで、クラスメイトの数人を紹介しておこう。
天川光輝
こいつは勉強、運動が出来ていわゆる女子からまぁモテる奴だ。ただコイツは思い込みが激しく、自分は正義を持って行動しているという痛い奴だ。
金田翔
こいつはスポーツができ、軍隊に興味津々の割といるタイプの奴だ。
森健二郎
こいつは勉強は平均ぐらいで、運動は少し得意だ。あと物事をよく考える奴だから、俺もよく委員会で相談したりしていた。
高野香織
勉強面や、運動面から見ると、普通のJK である。確か父親が天川の父親と知り合いだったはず。
坂上沙織
こいつは、俺たちの学校にある二大派閥のうちの片方のトップだ。まぁ派閥なんてものは女子の中にしかないが。一言で言おう 偉そうだ。
おっと、話を元に戻そう。
《と、言うわけで特別な力と最低限のものは与えたから、レッツ・スタート!》
そう言うと、神様の居るところから離れていく。
(変だ)あれから実に30分経っているのにつかない。あの人の話では10分くらいのはずなのに。
その時、急に視界がひらけた。そこにあったのは全てが紫色と黒の炎に包まれた、地獄だった。
まぁ、そうゆう訳で現在その地獄(仮)に向かって落下中であります!