6.結果(3)
それからの幸子の生活は、慌しくも充実したものになっていった。
なると決めてから1ヵ月の間。入力の練習に、タロット占いの勉強。
大手サイトから無料IDを習得したり、掲示板に記事を載せた。
さち子のタロット占い。
ハンドルネームにもさち子といれた。
本名を使うことに春夫はいい顔をしなかった。だが幸子は聞き入れなかった。
これは自分の占いなのだ。
子供達には内緒にしていた。
なんだか恥ずかしかったからだ。春夫はそのほうが面白いかもと協力した。
幸子はドキドキした。
暇さえあれば書斎に赴き、パソコンを立ち上げ、依頼がないか確認した。
ところが中々依頼は来なかった。
見れば、幸子と同様な内容で多数の掲示板がある。しかも中には一流と思しき人物が混じっていた。
占い初心者。鍛錬の為できれば占いの結果を報告してほしいと書いたのがいけなかったのか。
幸子の希望は早くも落胆に変わった。それでも、一日一回はチェックするようにした。
初めて依頼がきたのは、開設してから三週間を過ぎてからだ。
これを機に、少しずつ依頼が増えていった。
肝心の占いの結果報告は、まだ来なかった。
幸子はまた落胆しそうになった。
そんな自分を励ます。
今からだ、と。
楽しみながらいけばいい。
一通のメールが初めて届いたのは、もう結果報告はいいやと思い始めた矢先だった。
この頃、幸子の占いが口コミで評判になってきているのを、無論、知るはずもなかった。
やっと完結しました。最後まで読んでいただいた方には頭が下がります。
どうしてこの話を書こうと思ったのやら。
山もなければ谷もない。道でいうなら、淡々と同じ景色が続く高速道路のようなもの。
そんな話が書きたくなって書いてみました。
ある種、試験的なものです。その結果は・・・・う〜ん、どうなんでしょう(汗。




