#00 邂逅
「そう言えばさ。異世界に転生できるとしたら、どんな家に生まれたい?」
二人組の男がただ目的もなく歩いている。
「そうだねぇ。やっぱり、異世界だからねぇ。一回は貴族の家にでも転生して見たかったもんだけどねぇ。」
「へえ。でもやはりといえばそうだけど、貴族の家にでも生まれてみたいものだけど、中流家庭にも生まれてみたいよね。変わり種な家業をしているさ。」
「それもそうだよね。けど、王家とかには転生したくないもんだよね。」
「何で?生活とかよさそうじゃないか。」
「けどさ、身の自由とかほとんどないに等しいんだよねぇ。見ている感じさぁ。いろいろ」
「確かに、そういうのはいやかも。やっぱり転生したなら自分の好きなことして過ごさなきゃ、意味がないもんね。」
「そう言えばさぁ、さっき、変わり種な家業をしている家とか言っていたけど、どんな家がいいの?」
「う~ん。そうだね―――。翻訳家とか、考古学者とかかな」
「そうなんだぁ、それはそれで面白そうなもんだねぇ。でも、しいて言うならどっちかとかある?」
「そうだね。翻訳家とかじゃないかな。ほかの世界の言語とか面白そうなもんだよね。他にも、なんか地球と同じ言語が出てきたりなんかしたら面白そうではあるよね。とても」
「そうなんだぁ。面白そうなもんだね。それは。(そんなに面白そうと思うのなら、、、ねぇ)」
「ん?なんか言ったか?」
「いんやぁ、何も。」
「じゃあ、俺ここだから。」
「うん。じゃあねぇ。」
「じゃあな。また明日。」
「また、あした~」
そう一人の男が、マンションのエントランスホールに入っていく。スマホをいじりながら。エレベーターに乗る。そして、気絶するように、 おとこの い、しきは
やみ の
な、、、かに
と け て いっ た。
エレベーターの到着音が響く。それは霧散した。ただそれだけだった。




