私より女の子の素質あるよね
「ふぁ…やっと着いた」
ひなたさんが10kgのお米を地面に下ろす
「お、お疲れ様…」
虹咲さんが心配そうな顔で声をかける
「うぅ…明日筋肉痛かも…」
「…優のせいだ」
虹咲さんに冷たい視線を向けられる
「いやいや、お願いしたいことがなかったから…」
「……そういうとこだと思う」
「何が?」
「モテない理由」
「大きなお世話だ」
俺はため息をつく。というかそもそもモテたくないわ
「まあとにかく、ありがとな、ひなたさん」
俺は地面に座って力尽きているひなたさんにお礼を言う
「ひぇ!?あ、はい…ど、どういたしまして…」
顔を真っ赤にして視線を逸らすひなたさん
「照れてる?」
虹咲さんがひなたさんに訊ねる
「て、照れててないです!」
ビクッと驚きながら反論する
「私より女の子の素質あるね」
虹咲さんがひなたさんをからかっている。なんか見ていて面白いから俺は黙って眺めていた
「あら、帰ってたのね」
お母さんが玄関のドアから出てくる
「あ、お母さん」
「?その子は?」
お母さんがひなたさんと目を合わせる
「あ、この子はひなたさん。お米買うの手伝ってくれたんだ」
「あらあらまあまあ、ありがとね。もしよかったら一緒にご飯食べない?」
「え!?いいんですか!!??」
さっきまでのバタンキューな状態が嘘だったかのように目をキラキラさせながら飛び上がる
「いいわよ〜今日は張り切っちゃうわ!」
お母さんの甘さは相変わらずだった。この後のお風呂の話については…言うまでもないだろう




