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なんでここにいるんですか?
仕方ない、とりあえずいつものとこに行くか
今日も虹咲さんは屋上に行ってるらしい。絵をめぐり色々あったが、ルーティンは続けたんだとか
窓越しに校庭で部活動に勤しむ学生を見下ろしながら、廊下を歩く
人の往来がほとんどないとこに着いたところで、急にお腹が痛くなり、目の前にたまたまあった男子トイレに駆け込んだ
「ふう…助かった」
俺は便座に座り、安心してホッと息を吐いた
「ふぇ!?だ、誰かいるんですか!?!?」
大きなドンという音と共に聞こえるはずのない女性っぽい声が隣から聞こえてきた気がする。
「幻聴か?俺死ぬのかな」
「よかった…幻聴だと思ってくれた」
全然良くないぞ。どうやら幻聴ではないようだ
「墓穴掘ってるぞ」
俺は呆れ声で言う
「ふぁあああああいや!だから違くて!違うんです!」
何が違うんだ。女性と思われる人は、そう言うと共に個室から出て行った
「ト、トイレの前で待ってるので…あとでゆっくり話しましょうか」
待ってくれるんだ。てか、何を話す必要があるんだ。もしかして好きにしていいから誰にも言うなって言うんじゃないだろうな。そんなことを考えながら、俺は出すものを出した




