これはデジャブというやつだね
バサッ
なんだろう、この逆の立場を私もしたことがある。これがデジャブってやつ?…
ゴロリと上を見上げると天井を覆うように遥乃ちゃんが私を見つめていた
「全く、あなたらしくない」
ため息をつきながら呟く遥乃ちゃん
「そんなこと言ったって...」
私は抱きしめてた枕を顔に押し当てる。辛いものは辛いし、怖いものは怖いのだ
「はあ...早く行くわよ」
「行くってどこに」
「決まってるじゃない。学校よ」
枕を奪われ、ついでに腕を引っ張られ無理やり立たされた
「...」
私は不安を拭えず暗い表情のまま床を見つめる
そんな私を見て遥乃ちゃんがまたため息をつく
「あのさぁ、落ち込んでても仕方ないって言ったのどこの誰ですか」
「それとこれとは別だし」
拗ねたような口調で頬を膨らませながら言った。私をわかった気にならないで欲しい、そんなふうに思った
「着替えなさい。私からの命令」
私の目の前に制服を差し出す。私は言われるがままに着替えた
「こんなあんた、誰も見たいとは思わないわよ」
私のリボンを代わりに結んでもらいながら言われた
「…」
「どうしてそんな落ち込んでるの」
「なんか、自分は優があっちゃんに振られるのを待ってたんじゃないかなって思えてきて…」
「でも優がそんなふうに思うとは思えないけどな」
遥乃ちゃんが不思議そうな表情で言う
「でも…私が気になる…自分が最低なことをしてるんじゃないかなって」
私は俯きながら制服の左袖を右手で掴む
「なんか、変わったね。ゆづ」
「最近、だんだん自分の気持ちがわからなくなってきて」
「まあさっきも言ったけど、クヨクヨしてても仕方ない。ほら、いくぞ」
「あ、待って」
私は慌てて床に投げ捨てられていたカバンを持って部屋を出た




