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TS娘でも恋しちゃう!?  作者: 宮島485


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過去の清算

俺は虹咲さんを連れて花火大会への会場にやってきた


「うう、締まる…」


慣れない浴衣に戸惑う虹咲さん。ちなみにこの浴衣はお母さんが仕立てたものだ


「とりあえず俺、会う人がいるから、人多いけど好きに回ってていいよ」


「あ、うん。わかった」


「合流する時電話するから、じゃ」


「あ、優!」


俺が集合場所へ向かおうとすると、虹咲さんが俺を呼び止めた


「き、気をつけて!」


「ああ、ありがとう」


俺は笑顔でそう返した。さて、向かうとしますか。大衆を掻き分け、指定された場所へ向かう


するとそこには、懐かしいかつての恋人が、切ない表情で木の前に立っていた


「あ、優くーん!」


俺に気づいたあっちゃんは、こっちに向かって手を振る。どういうわけか、この時、怒りという感情が湧かなかった。むしろ、安心感を感じてしまっている


合流した俺たちは、会場内を歩き出した


「ごめんね、急に呼び出したりして」


申し訳なさそうに言う。あっちゃんってこんなに礼儀正しかったっけ


「いやいや、大丈夫だよ」


「…こうして二人で歩いてると、付き合ってた頃を思い出すよね」


「確かに…ちょっと懐かしいな」


「私がちょっとふざけて、優くんがツッコんでさ」


「あ〜なんかそんなこともあったようなないような」


あれ、俺楽しんでる?なんで


「…優くん、ごめんね」


「?」


「私、傷つけたよね。君のこと。でもさ、過ちはやり直せると思うんだ」


なんだ、突然何言って


「あっちゃん?」


「実はさ、私、別れたの。気が合わなくなっちゃって」


「…」


「だから、今私彼氏いなくて…だからさ、やり直そ?全部、ゼロから」


ふざけるな、あれだけのことしておいて…今更やり直したいなんて…言うんじゃねえよ…でも、なぜだろう。あっちゃんの願いを受け入れたい自分もいる。どうしてだろう?結月との友人関係がなくなりかけているから、復縁で心の穴を埋めたいと思っているのか?



もう、自分の気持ちがわからないや

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