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後悔
思い切りやらしてしまった。私は、自分の欲望に負けて、大切な親友、幼なじみを無意識に傷つけてしまった。きっと、優は私のこと、嫌いになっただろう。仕方ない、そう思われて当然の女だ。私は
こんなことなら、女にならなければ良かった
そう思った矢先、スマホの通知が再び鳴る。また優からだろう。私は部屋の隅でうずくまったままスルーした。しかしその数秒後、電話が鳴る
その発信元は、つかさ先輩だった。私は応答する
「ちょっと優大丈夫?虹咲さんから聞いたよ」
「え」
「今日さ、ちょうど花火大会あんじゃん?話、聞かせてよ」
「でも私、浴衣なんて」
「別に浴衣なんてなくたっていいじゃない。浴衣着なきゃ入れないルールなんてないし。適当にワンピースでもなんでもいいから。絶対来ること。先輩命令ね」
「…はい」
そう言って、私は電話を切った。服…これにしよう。水玉模様のワンピース。今の気分にちょうどいい柄だと思う




