21/71
異性の価値観
「...どういうことだ?いまいちよく分からないんだが」
「まあ待て。口で説明するより実際に目で見た方がよく分かる」
説明を催促する俺を落ち着かせる
「よし、これでいいかな。覗いてみな」
俺は言われるがままにレンズを覗く。そこにはクレーターがくっきりと分かる月が見えていた
「おお、すげぇ。ほら、虹咲さんもおいで」
手招きすると虹咲さんは俺の方に寄ってきて、レンズを覗くと
「おお〜すごいすごい」
望遠鏡から見える世界に感動し、その場でピョンピョン跳ねた
「まあようはこういうことだ」
遥乃さんが腰に手を当てながら言う
「えっと、ようは…?」
俺は理解できなくて、首を傾げた
「女性が見える世界ってのは、望遠鏡で宇宙を見るのと同じってわけだ」
「ん〜あんまピンとこないな」
月のクレーターがくっきり見えるのは、どちらかといえば視力が上がる感覚と同じようにしか思えない
「そうか…」
「ああ」
「じゃあ、今度プラネタリウムに行こう。そこなら私の言いたいことが理解できると思う」
「ここから望遠鏡で他の星見るとかじゃだめなのか?」
「残念だがここからじゃ街の街灯とかでうまく見れないんだよ」
遥乃さんがため息をつきながら言った
「そうか、ならそうしようか」




