ステータス
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名前:レン・ドル・グラナータ
種族:半龍人精霊族
称号:邪神の呪いを受けし者、転生者
魔法:神・結界魔法 (ユニーク)、神・召喚魔法、神・空間魔法、火魔法
【ユニークスキル】
〈魂の柱廊〉〈世界之禁書目録〉
【スキル】
〈適応Lv.1〉
▼メッセージがあります
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とりあえず、色々見たいがまず、メッセージを開いてみよう。
僕は、メッセージの部分に意識を集中させる。
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やあ、蓮殿。ひとまず4歳おめでとう!!
異世界生活は楽しんでいるかい?
君のチートスキルも順調に開発中だよ。
それと、君にひとつ言い忘れてたことがあってね。
私の世界では、君のような白髪は、本来神から祝福されし者の証なのだけど、現代ではさっぱり忘れられてしまってね。
今では、無属性の証として蔑まれているんだよ。
それに君の家は、由緒正しき守護龍の血族だからね。
特に、そういう目で見られると思う。
だから、今回お詫びとして役に立つスキルを与えておいた。
役に立ててくへると嬉しい。
その名も魂の柱廊。
効果は、配下との間に魂の道ができること。
それによって、蓮殿が配下にスキルを付与できたり、どこにいても配下と連絡ができるようになったりするんだよ。
それに、魔物なら進化先も指定できたりする。
詳しい情報は、世界之禁書目録に聞くといい。
この世界のことなら、なんでも知ってるからね。
あ、そうそう。酒呑童子君も元気に頑張ってるよ。
元々身体能力任せの戦闘スタイルだったからか、順調に強くなってるよ。
今は、魔法を上手く使えるように主神様が用意した師匠と特訓中なんだ。
呪力とは違う魔力の扱いに少し戸惑ってるみたいだけど。
まぁ、蓮殿は、蓮殿で楽しい異世界ライフを送ってくれるとうれしい。
次に、こうやって話せるのは10歳の時かな?
それまで、死なないで頑張って生き残って欲しい。
それじゃあ、また今度。
バイバイ
ps.主神様が最近、妙に凝り始めたから、チートスキルは予想以上の出来になってると思うよ!
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なるほど。
とりあえずしゅんちゃんが元気そうでよかった。
それに、チートスキルも想像以上のものが来そうだし。
だが、しかし僕の髪にこんな秘密が隠れているとは…家族のみんなは何も言わないから分からなかったな。
次は、10歳って書いてあるけど、10歳の時って何かあるのかな?
これも後でアカさんに確認しとかなきゃ。
一通り、ステータスを見た僕は周りを見る。
既に、王女様も居なくなっており、ほとんど居なくなっていた。
アベル君は、隣で僕が確認するのを待ってくれたみたいだ。
「ごめん、アベル君。ちょっと確認が遅くなって」
「全然大丈夫ですよ!私が好きで待っていただけなので」
な、なんていい人なんだ!!アベル=いい人っと。
それにしてもさっきから騒がしい団体がひとつある。
凄いだのさすがだのワーワー騒いでいる。
「ねぇ、アベル君。あそこの人達はなんであんなに騒いでるの?」
「ああ、アンジュー伯爵一派ですね。なんでも子供のエルト・アンジュー様がユニークスキルを持っていたとかで、騒ぎになってるみたいです」
「なるほど」
確かに、ユニークスキルは、1万人に1人持ってるか持ってないかと言われてはいるが…それにしても騒ぎすぎじゃないか?
「それじゃあ、そろそろ僕達も行かない?僕は、この後お父さんと合流して、玉座の間に行くんだけど、アベル君は?」
「私は、業務中の父にステータスの報告をして、待っている母と一緒に家に帰ります」
「じゃあ、それまで話しながら一緒に行こう。色々話したいし」
「僕でよければぜひ!!」
《あのマスターが、友達を作った!?》
なにか、頭の中に響いたがそれを無視して、僕は建物を出た。
あの後、僕はアベル君と別れ父と合流して、ステータスについて話した。
ユニークスキルを2個も持っていることはすごいらしく、さらに魔法も4つも使えるということで、褒めて貰えた。
そのあと、僕とお父さんは、スキルや魔法について話をしていると、玉座の間の準備が整ったということで、向かっていた。
向かっていたのだが、玉座の間目前で事件が起こった。
お父さんと歩いていると前に、青い髪をした大人の女性と、僕と同い年っぽい青い髪の男の子が現れた。
近づいていくと、向こうもこちらに気づき、青い髪の女性が話しかけてきた。
「よお、オニ。お前んとこの息子、ステータス鑑定どおだったよ」
「よお、アーヘル。俺の息子だぞ!無茶苦茶凄かったに決まってんだろ。そういうお前のとこはどおだったんだよ」
「ああん、こっちも凄かったに決まってんだろ」
何故か、会った瞬間から、お互いメンチを切り出した。
僕は、横にいる青い髪の子にどうもと挨拶をすると、向こうも困ったように挨拶を返してくれた。
「それはそうと、そっちのガキがお前の息子かよ。お前と違って、真面目ちゃんな顔してるな」
「あ?なんか文句でもあるのか?」
「文句も何も、お前また純血の子供じゃねえじゃないか。だから、あん時言ったろ。あの女とけっ・・・!?」
ドゴォォォォォン
「それ以上言うな。マジで殺すぞ」
「はっ!上等だ、このヤロウ」
えぇぇぇぇぇ!!お父さん!?
話してたら、急にキラキラした炎を纏って相手に殴りかかってるんですけど…
それに、相手さんもちゃっかり五角形の氷の結晶で拳をガードしつつ、氷で出来た細い針をお父さんの背後から数十本発射準備してるし。
えーっと・・・ どうしましょう?
僕が悩んでいる間にも話は進み
「レン、後ろに下がってろ。このクソババアぶち殺すから」
「ヴィザーム、お前も下がってろ。このクソジジイに引導を渡してやる」
僕達子供2人は、親に言われた通り、2人で遠くに下がった。
「初めまして、レン・ドル・グラナータって言います。なんか大変なことになったね」
「ヴィザーム・ハン・ヴァッサーだ。よろしく」
君が、ヴィザーム君だったのか。
僕と同じ四龍英雄の子供の1人。
てことは、お父さんと向かい合ってるのが四龍英雄の一人、氷蛮拳士と言われているアーヘルライトさんか。
なかなか、インパクト強いな。
《マスター。ちなみにあの二人が本気でやり合ったら、ここら辺が全壊する確率100%です》
(そんなのわかってるよ。僕にどうしろってんだよ)
僕とヴィザーム君は、ハラハラドキドキしながら、静かに2人のを見守った。
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