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王都に巣食うスラムの光

 ここは、スペランシアー王国王都。

 明るい光の裏には影があるように、この国でも、例外なくスラム街が立ち並んでいた。


「おい、お前。死にたくなけりゃ有り金、全部置いて行きな」

「ひっ! すみません、すみません。これを取られると明日の食事が...」

「あぁ?んな事俺には関係ないんだよ。早く有り金置いていけ。それともお前、死にたいのか?」


 スラム街では、いつもの光景。

 組織のものが、浮浪者達から金を巻き上げる。

 そこに、9歳ほどの顔に傷のある黒い髪の子供が現れた。


「ああ!?またやってんのかお前」


 顔に傷のある子供は、金を巻き上げている組織の者に向かって注意をした。


「なんだ?この前のクソガキか。俺の邪魔をするようなら、今度こそ殺すぞ」

「凄んだ所で怖くねぇんだよ。バカが」


 組織の大人と子供が一触即発の状況になっていると、痺れを切らしたのか、組織の男の方が、腰に掛かった剣を抜いて、少年に斬りかかった。


「へんっ!遅いんだよ。あ、今のうちに、早く逃げてくださいね!」


 少年は、剣を避けながら、浮浪者に逃げるよううながす。


「は、はいぃ〜〜」


 浮浪者は、言われるやいなや、少年のことなど考えることも無く、一目散にこの場から走って逃げた。


「おいおい、良いのか?お前の身ぐるみとっ捕まえて、奴隷商に売っぱらってもいいんだぞ?」

「はんっ。やれるもんならやって見ろ。今の俺は、この前のボコボコにされた俺じゃねぇぞ」


 そう言うと、少年は右手を前に出す。

 少年の右手は、黒いモヤがかかっている。


「な、なんだよそれ。もしかして魔法か?」

「さぁーな?」




 ※※※※※※※※※




「いやぁ〜。疲れた」


 ボフッ!


 僕は、大きなふかふかのベットに身を投げた。

 9歳になった僕は、現在王都に来ている。


「お疲れ様でした。今、お茶をれますね」


 そう言ったのは、執事服を着た褐色銀髪のイケメン獣人だ。


「ありがとう。ゴブ助」


 そう、このいかにも獣人な男は、ゴブ助なのだ。

 何があったかと言うと、話は邪人戦後に戻る。





「それで?僕の新しいスキルをゴブ助に使ってやって欲しいだっけ?」


 僕が目を覚まして、数日。

 僕の前には、ゴブ助としゅんちゃんがいる。


「はい。この前の戦いで悔しい思いをしたらしく、大将の新スキルの実験も兼ねてどうでしょう?」

「ゴブゥ」


 ゴブ助は、頭を下げてお願いしますと言っているようだ。

 僕の新しいスキルとは、しゅんちゃんがこちらの世界に来た時に、頑張っている僕にプレゼントとして持ってきた物だ。


 ユニークスキル〈邪魂の廻り(メテンプ)〉。

 このスキルは、僕か僕の魂で繋がれた配下が、邪獣または邪人を倒した時に、倒した邪獣or邪人の魂を僕が好きに使えるというスキルだ。


 使い方は2つあり、魂を新しい魔物に転生させる魂転こんてん、魂を僕の配下の魂と合成させる魂合こんごうがある。


 今回、しゅんちゃん達が言っているのは魂合こんごうの方だ。


「それで?ゴブ助がこのレオーヴィルの魂を使って欲しいって事?」

「ゴブ!」


 レオーヴィルと言うのは、ついこの間戦った邪人の名前だ。

 それにしても、ゴブ助の意思は思ったよりも固いようだ。

 どうやら、何も出来ずに目の前で僕が傷ついていくのが相当悔しかったらしい。

 自分にも、戦える力が欲しい!!ということだろう。


「けどな〜。失敗すると、ゴブ助もろとも消えるんだろ?」


 そう、ここが大きなポイント。

 魂合こんごうは、元の素体×魂の力となるので、1番強くなるのだが、問題は、失敗した時に、両方消滅してしまうところだ。

 これが、ゴブ助じゃないのなら、僕も即答できるのだが...


「大将、ここはゴブ助の漢気をかいましょう!わしに頼んできたあの姿を見ちまったら、拒否することなんて出来ません!」

「ゴブゴブ!!」


 いやぁ〜、困った。

 こんな時に、アカさんがいてくれたら良かったんだけど...。

 僕って、結構アカさんに、頼りきってたんだね。


「ゴブゥ、ゴブゴブ!!」


 ・・・


「ゴブゴブゴブブ!、」


 ・・・


「ゴブゴゴゴ───」

「あぁぁ〜もぉ〜。分かったから!」


 僕は、ゴブ助の信念に負け、はんばヤケクソで許可を出した。


「ゴブゥーー!」

「おぉぉー、やったなゴブ助!」


 まぁ、あんなに喜んでくれるならいいかな?


邪魂の廻り(メテンプ)


 僕が、唱えると空中に、魂転こんてん魂合こんごうという2つのコマンドが出てきた。


「えーと、魂合こんごうをタッチしてっと」


 僕が、タッチすると、×を挟んだ2つの空欄が現れた。

 それと同時に、1つの魔法陣も目の前に現れた。


「これで。ゴブ助?この魔法陣の中に入ってくれない?」

「ゴブ!」


 ゴブ助は、元気よく魔法陣の中に入る。

 すると、素体と書かれた空欄の所に、ゴブリン(邪)という文字が表れた。

 次に、魂と書かれた空欄をタッチすると一覧が出てきて、その中からレオーヴィルと書いてある文字を押すと元の画面に戻り、魂合こんごう開始!!っと言うパネルが現れていた。


「ふぅ、こっちの準備は出来たみたいだね。」

「ゴブゥ!!」


 ゴブ助の方も気合いがバッチリのようだ。


「じゃあ、開始するよ」


 僕は、開始ボタンを押した。

 すると僕の中から、1つの黒い豹型の魂が出てきて、ゴブ助に吸い込まれて行った。

 次の瞬間、ゴブ助を黒い何かが覆った。


「な、なんだこれ?」

「こりゃあ、凄いですね」


 まるで、黒いまゆができたようだ。

 時々、パチパチと黒い雷が発生しているので、あの邪人の特性を受け継いでいるみたいだ。


「えぇーと、これは待たなきゃいけないやつかな?」

「そうみたいですね。わしが見ときますよ」






 こんな感じでゴブ助は、魂合こんごうに成功したのだ。


 ちなみにステータスはこんな感じ


 ――――――――――――――――――――


 名前:名無し(ノーネーム)

 種族:創魂種(ゴブリン(邪)×レオーヴィル)

 称号:突然変異、魂の鎖を解き放ち者、夢幻を導きし者etc.

 魔法:幻想魔法 (ユニーク)、黒雷魔法 (ユニーク)、空間魔法 (劣)

【ユニークスキル】

 〈邪・獣神化〉〈黒鬼雷身〉

【スキル】

  〈執事Lv.7〉〈拳術Lv.5〉〈並列思考Lv.6〉〈魔力操作Lv.4〉〈闘気Lv.3〉〈空間察知Lv.3〉〈邪気Lv.4〉


 ――――――――――――――――――――


 かなり、強くなった。この1年で、マッジョルさんに弟子入りをして、格闘技術も向上した。

 最近は、マッジョルさんの戦闘執事バトバッターリャ流格闘術を習得すべく、邪気を上手く扱えるようにしているのだとか。

 魔法の方も、サチェル爺に教えてもらっている。


 なんと言っても、ユニーク魔法を2つも所持しているのだ。

 サチェル爺に聞くと、何百年と生きているが、今まで見たことがないのだとか。


 まぁ、そんなこんなで僕は今、王都に来ている。

【★読者の皆様へ お願いがあります】


遂に、第2章始まりました!!

この章では、ヒロインや新しい仲間ができる予定です!


ブクマ、評価はモチベーション維持向上につながります!


現時点でも構いませんので、

ページ下部↓の【☆☆☆☆☆】から評価して頂けると嬉しいです!


お好きな★を入れてください!


よろしくお願いします!

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