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レンVS邪人 

 ズババババババババッ!!


 辺り一面に砂塵さじんが舞い、轟音(ごうおん)(とどろ)かせる。

 敵の姿が砂で見えなくなっても、なお一向に止むことの無い魔法。


「素晴らしい!!大成功だ。名付けるなら全自動結界弾フルオート・バリエラパッラトラパッサーレかな」


 僕のこの新魔法は、先が尖った鉛筆状の結界に螺旋状の(みぞ)を彫り、この結界自体をずっと回っておくようにする。

 後は、その結界を敵に撃つだけのシンプル構造だ。

 用は、ドリルを擬似的に作り、それを高速で敵に放つというなんとも凶悪な魔法だ。


(これは、ちょっと上から撃って正解だったな。直線状で撃ってたらヤバかったかも)


 それにしても、砂煙が凄い。

 ただ、ずっと撃ってるけどなんか、手応えなないんだよね。

 こんなので終わるはずがないとは思うんだけど…


「空間掌握」


 僕は空間魔法を使って、辺りを確認した。

 すると、さっきまで邪人がいたはずの場所にはなんの反応もなかった。


(あれ?)


 次の瞬間、僕の真後ろにいきなり反応が現れた。

 僕は咄嗟に空間転移で、反対の方向に逃げる。


「あれ?もしかして転移使える感じ?」


(あぶねぇ、いきなり現れやがったぞ)


《おそらく、純粋なスピードでしょう。見たところ猫獣人種最上位クラスであるモデル黒豹の邪人のようですし。モデル黒豹と言えば、通常獣人種の中で、1番速いと言われています》


(げ!?聞いただけで、やばそうなんだけど。絶対1番最初の敵で出てきて良い奴じゃない!!)


「おいおい、無視かよ。 まぁ、いいけどよっ!」

「うぉっ、あぶねぇ」


 またもや、転移で緊急回避。

 一瞬止まる姿が見えたと同時に転移をしなければコチラが攻撃を受けてしまう。

 あまりにも速い、だが対応できない速さではない。


「いいねぇ、いいねぇ。もっとあがいてみせろよ。クハハハハハハ」


 それから、僕は攻撃が来たら転移するという作業を繰り返した。

 たまに結界で受けてみたが、今の僕の処理力でも、一撃で割れそうになった。


(これ、ずっと転移で逃げることは難しいそうだな)


《ですね、予想以上の速さです》


 このままジリ貧でやられるぐらいなら、1発賭けてみるか。



 攻撃を受け始めてから数分。

 僕は必死に避けつつ、邪人の野郎を誘導していた。


「おいおい、ずっと逃げてるだけじゃ勝てないぞー」

「うっせぇ、黙ってかかってこい」


(よしっ。いい感じに来てくれた。あとは次の転移であそこに行ければ…)


「ちょこまかちょこまか逃げやがって…オラッ!」


 来た!

 僕は次の瞬間、ある場所に転移した。

 やつは、僕が転移すると直ぐに後ろから攻撃してくる。


「逃げてんじゃねぇよっ!」


 ビンゴ!


「はっ。ひっかかりやがってバカが。形態変化カンビャフォルム:バルーン」


 僕はちょっとジャンプしつつ、球体の結界で自分自身を囲った。


 次の瞬間──


 カチッ

 ドガァァァン!!


 目の前が、爆煙でいっぱいになり、爆発の衝撃で僕ごと飛ばされてしまった。


「よっしゃぁぁぁ!!ざまぁみやがれ」


 何をしたかという、小型結界爆弾ピッコロボムの地雷バージョンを設置したところに、やつを誘導しただけだ。

 僕も、至近距離で爆発を受けるため一種の賭けだったが、結界で衝撃と爆発を防御することで、成功したようだ。


《やりましたね、マスター。これで、多少は傷を負っているはずです》


 かなりの爆発だったので、煙であたり1面充満している。

 僕は、邪人を確認するため、空間魔法を使う。


「空間掌握」


 邪人は、すぐに見つかる。

 地雷の場所から、動いていないようで、ずっとそこにとどまっている。


(あれ?地雷がそんなにきいたのか?どうして動いてないんだろう?)


 考えていると、突然空から黒い雷が一筋、邪人に落ちた。

 黒い雷の衝撃で煙が一斉に晴れると、そこには右足が黒い雷で出来た邪人がいた。


「きさまぁ、俺の右足をとりやがったなぁ。もう、手加減しねぇ」


《何か様子がおかしいですね》


(うん、そうだね。足が無くなったってことは、地雷はくらったんだろうけど…なんか、黒い雷で新しくできてるし…)


 次の瞬間、いきなり邪人が目の前にいた。

 僕が目を離した訳じゃない、注意深く見ていたにも関わらず、突然目の前に現れた。


「はやっ──」

「死ね」


 ドォォォーン!!


(あっぶねえ、ってまた)


 ドォォォーン!!


 ドォォォーン!!


 僕は、常に空間掌握しょうあくを使い、転移し続けた。

 邪人が攻撃をするために止まるその瞬間に空間掌握で、察して転移するという、一瞬の隙が命取りになる、命懸けの鬼ごっこが今幕を開けた。





(ッチ、危ねぇ。ちょっとかすったなぁ)


 もう時間も分からずひたすら避け続けた影響か、たまに攻撃が当たり始めた。


《マスター、大丈夫ですか?すみません、なんのお力にもなれず…》


(いいって、いいって!アカさんにはいつも助けて貰ってるんだから、落ち込むんじゃないよ!それに、もうそろそろロイ兄が来るだろうし。あと少しの辛抱だよ!)


 僕もアカさんも限界が近づいてきた頃、突然邪人の奴が止まった。


(・・・?なんだ?急に止まって。罠か?)


《おかしいですね…もしかして、魔力切れとかですかね?》


 僕達が戸惑っていると、邪人が突然笑いだした。


「はぁ。久しぶりに笑った。お前やるなぁ!この状態の俺相手にここまで持つガキがいるなんてな」

「そりゃ、どーも」

「でも、もうそろそろあっちも終わりそうだし…さっさと終わらせないとなぁ」


 そう言って、邪人は街の方を見た。


「じゃあ、ガキ。楽しかったぜ。死ね」


 そう言った瞬間、僕は吹き飛ばされていた。

 生存本能で張った結界により助かったが、何も見えなかった。


「ふぅ、属性付与エンチャント黒雷轟こくらいごう。黒雷破!!」


 ドォォォーン!!

 パリンッ


 続けざまにくらった僕は、結界が割れ、その衝撃で食堂まで吹き飛ばされた。


(痛ってーーー。強すぎだろ。それにマジで、速すぎるんだけどどうする?つーか、他人の家壊すなよな、マジで)


 僕は、起き上がり邪人に備え辺りを見回す。

 僕が飛ばされた方は、盛大に穴が空いている。

 空いた穴を警戒してみていると、突然、キッチンの方から物音が聞こえた。


「レン様?」

「え!?セルティカと、ゴブ助?」

「ゴブ?」




【応援よろしくお願いします!】


 「面白かった!」


 「続きが気になる、読みたい!」


 「レンたちはこの後一体どうなるのっ……!?」


 と思ったら


 下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


 面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


 ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


 何卒よろしくお願いいたします。

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