表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

『夏休み』『幼なじみ』『使者』

診断メーカーの【あなたの書く小説のお題だしてみたー】様より、『夏休み』『幼なじみ』『使者』

https://shindanmaker.com/150203

「なあなあ、やっぱアイス買いに行こうぜ。」

「お前が外に出たくねぇっつったんじゃんかよ。」



 そんなの忘れた、なんて言いやがる幼馴染の頭にチョップしてやった。

 夏休みの後半、うだるような暑さの中でクーラーを効かせた部屋でのんびりしていた。そうしたら、宿題写させろって家に押し掛けてきた幼馴染に、自力でやれって拒否して部屋に戻った。のだが、なら教えろと部屋にまで押し掛けてきて。仕方なく教えていたら、アイス食いたいと大騒ぎ。元気だな、なんて思いながら、財布をジーパンの後ろポケットに押し込んだ。



「宗谷稔さんですね。」



 家を出たら、待ち構えていたかのように門の前に待ち構えて居たスーツの男。顔を引き攣るのを自覚した。



「異能養成学園への入学の推薦がありました。どうぞ我が学園へのご入学をお願い致します。」



 何が入学をお願い致します、だ。丁寧に何をすればいいのか口頭で説明しながら、書類が入っているであろう封筒を押し付けて奴は去っていった。

 そうっと横の幼馴染を盗み見れば、悔しそうな泣きそうな、なんとも表現しがたい表情をしていた。



「よかったじゃねぇか、稔。異能養成学園だぜ、すげーじゃんか。」



 将来約束されたようなモンだな、なんて下手くそな笑顔を浮かべてるが、俺は知っている。

 異能養成学園なんて、クソ喰らえだ。なんで行きたがってたコイツじゃなくて、俺に話が来るんだ。可笑しいだろうが、なあ神様とやら。

 未だ喋り続ける幼馴染と、手元の封筒に、途方に暮れていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ