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アネクドート
因みにアネクドートというのはロシア語で『皮肉話』と言います。
日本のとある大学で政治学の講義が行われていた。
「という事だからこうなるのだ」
「教授、質問です」
「何だね?」
「国民が平和ボケしている国と国のトップが平和ボケしている国、どちらがマシですか?」
「...それは国民が平和ボケしている国だ」
生徒は不思議に思って聞いた。
「何故国民が平和ボケしている国ですか?」
「国民が平和ボケしているという事は国家の危機等問題は政府、まぁ国のトップが血と汗を流して、国民に分かられないように解決しているという事だ。
ここまでは意味分かるかね?」
「はい。」
「ところが国のトップが平和ボケしていると他国が攻め入ろうとしてくるのだ。
それの皺寄せを受けるのは国を守ろうと、自分達を守ろうとする国民だ。
つまり国民が血と汗を流すのだ。」
「成程、そういう事ですね?
では我が国はどちらですか?」
教授は少し考えて、暗い声で言った。
「...どちらもだよ」