7話 魔力を動かす
さて、休息もしたし早速魔力を動かせるかやってみようか。
正直、もう魔法が出来るのかやってみたいけれど、小説の中には魔力の操作の練習しないで魔法を発動させると魔法が暴走するとかいうものもある。
別に小説なんだから違うかもしれないけれど、小説とは違って主人公は絶対に死なないなんてことはないし当たり前のことだが命は一つなのだ。
そんなことで命を落とすくらいなら慎重に期した上で死んだほうがまだましだ。
そんな訳で始めるか⋯⋯。
まず、魔力感知で魔力を確認する。
⋯⋯。
⋯⋯。
⋯⋯。
うん、ちゃんと出来てる。
早速これを魔力を動かしてみよう。
試しに魔力を上に移動することをイメージする。
⋯⋯。
⋯⋯。
⋯⋯。
出来ない⋯⋯。
でも、最初からできないことなんてわかりきったことなのだ。
だから、それを続ける。
⋯⋯。
⋯⋯。
⋯⋯。
まだ、出来ない。
⋯⋯。
⋯⋯。
⋯⋯。
ん?少し動いたか?
⋯⋯。
⋯⋯。
⋯⋯。
気のせいかなぁ。
⋯⋯。
⋯⋯。
⋯⋯。
また動いた!
やっぱり気のせいじゃない!
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⋯⋯。
⋯⋯。
おぉ、動いた!
結構早く感覚が掴めたぞ。
⋯⋯。
⋯⋯。
⋯⋯。
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流石に、あのまま順調にとはいかなかったけど思ったよりも早く出来るようになってきたと思う。
上の方に動かすだけではなく、魔力を一か所に集めたりくるくる回したり。
とにかく、色々なことをやってみた。
そして、おそらく何日、何週間と経っただろう。
ここまで、続けることが出来るなんて人間であったときには考えられなかったことだ。
魔物になり生理的欲求が薄まったからだろうか。
理由ははっきりとは分からなかったが続けた。
しかし、それでもスキルが習得できず、流石に一度中断しようかと思った、その時だった。
《 魔力操作 を習得しました》
一応約1200字なのに空白が300字近くを占めているという⋯⋯。